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バレーボール

「これぞ真のアタッカー!」石川祐希の“勇猛果敢”なバックアタックに観客総立ち! 現地解説者も「ありえない」と感嘆

THE DIGEST編集部

2024.04.05

◆第1セット◆
 最初の得点をもたらした石川はミドル勢による4連続得点に応えて同点弾を決める。ところが、中盤を過ぎたところで相手OHプロツニスキーにエース2本を許した後、被ブロックなどでビハインド4点へ後退。終盤にカジースキの3連続エースで再び接戦へ持ち込み、石川の5得点目でセットポイントを阻止して粘るも、相手のエースに屈して先行を許した。

◆第2セット◆
 開始直後にペルージャのサーブで3失点するが、サーブが好調なカジースキのエースと石川のレフト攻撃2本で巻き返す。すると中盤の入り、ポッロのショートサーブに翻弄された相手が攻撃ミスを連発する。司令塔ジャンネッリを狙いMBに2段トスを強いると、5打連続でプロツニスキーがアタックミス。一気に前に出たミラノは終盤に2点差まで詰め寄った相手を、石川の多彩なアタック3本で一掃し、試合を振り出しへ戻した。この時点で石川は10得点。決定率67%をマークすると同時にプレーオフのアタック決定本数が100本に到達した。
 
◆第3セット◆
 序盤からペルージャのサーブに再び苦戦する。相手の誤打やポッロのエースで中盤を2点ビハインドでしのぐが、セメニュクのエース1本を含むサーブでレセプションを崩されて4失点。石川がクロス弾で最初のセットポイントを阻むも、点差が開いたまま2セット目を奪われ連敗の危機に直面した。

 しかし、追い込まれても一歩も引かないミラノの真価が、ドラマティックな決着を引き起こす。

◆第4セット◆
 決意を込めたブロックで先制点を挙げた石川は、味方が執念の守備でつないだボールをコート中央から叩き込みチームを鼓舞。OPレゲルスが爆発力満点の攻撃で一段と士気を引き上げる。この試合で始めてリードを維持して中盤を切り抜けると、ネット際の守備で追加点に貢献した石川が、今度はブロックを下げる好判断で指先を狙ったペルージャの意表を突き、リードを3点へ広げる。大興奮したロベルト・ピアッツァ監督は、全身を使って激賞し、この1点の重みを石川と分かち合った。そして、終盤の追い上げで背後に迫る相手にここでも石川が立ちはだかる。ネットから離れた難しいトスを勇敢に叩き、ブロックアウトでセットポイントを奪う。それをロセルのブロックで仕留めたミラノが、今季の対戦5試合で4回目となるフルセットへ持ち込んだ。
 
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