◆第5セット◆
ミラノは2点差の劣勢でコートチェンジの後、レゲルスと石川の2打で8-8とするが、ペルージャに再びリードを譲り11-13。そこから、絶好調のレゲルスが大活躍を見せる。強烈なスパイクと3本目のエースを決めて同点。以降も次々とバックアタックを炸裂させて相手のマッチポイントを3度にわたり回避する。ロセルのブロックでついに逆転に成功したものの、2度目のマッチポイントを阻止された後、18-18で相手のサーバーはエース3本を決めていたベンタラ。勝敗を左右するこの場面で大仕事をやってのけたのはやはり石川だった。
レセプションは相手コートへ返ってしまうが、ブロックに引っ掛けたボールを好守が光ったリベロのダミアーノ・カターニャ(イタリア)がディグ。それをコート外まで追ったポッロの配球が、アタックラインのかなり後方へ上がる。被ブロックのリスクを負う難局だったが、石川はワンステップで合わせると全身全霊のフルスウィング。2枚ブロックを弾き飛ばしてマッチポイントを奪取した。
満場総立ちの大喝さいが沸き起こった直後、ヴィテッリが、14得点・被ブロック0本の相手MBフラビオを1枚でシャットアウトして幕。ミラノが劇的な勝利で、1勝目をもぎ取った。
両チームの選手たちが挨拶を交わし終えた頃、手に汗握る激戦を終えた現地は日付が変わっていた。
石川は19得点(アタック18、ブロック1)を記録。大黒柱と呼ばれるにふさわしいプレーとリーダーシップで重要な場面で必ずチームを先導し、存在感を示した。ミラノは初戦で今ひとつ振るわなかったサーブが復活。1本のみだったエースは、この試合で9本をマークしてペルージャと並んだ。また、イタリアリーグ初シーズンの20歳レゲルスが、試合最多31得点を叩き出した活躍も大きな勝利要因となった。
国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball TV』で実況を担当したロレンツォ・カスティリア氏と解説者の元イタリア代表ジョルジョ・ゴルドーニ氏は、要所を締めた背番号14のパフォーマンスに感嘆しきりで、なかでも第5セットの2打でひと際ヒートアップ。レフトからのクロス弾で8-8とした場面では、あまりの球速に「マンマ・ミーア」を連発し、「電光石火!」「ブロックを完全翻弄」「速すぎて要スロー再生、肉眼では通過点が分からない」と仰天し、マッチポイントをもぎ取って観客のスタンディングオベーションを浴びた勇猛果敢な後衛からの打球には、「ありえない!」を繰り返しながら、「超現実なプレー」「これぞ真のアタッカー!」と無限大の能力に度肝を抜かれた様子だった。
なお、準決勝2戦目のもう1試合は、高橋藍が所属する5位モンツァが首位トレンティーノに1-3で敗れ、2敗目を喫した。
第3戦は日本時間4月8日午前1時開始予定。ミラノは連勝を狙いペルージャの本拠地へ乗り込む。
構成●THE DIGEST編集部
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ミラノは2点差の劣勢でコートチェンジの後、レゲルスと石川の2打で8-8とするが、ペルージャに再びリードを譲り11-13。そこから、絶好調のレゲルスが大活躍を見せる。強烈なスパイクと3本目のエースを決めて同点。以降も次々とバックアタックを炸裂させて相手のマッチポイントを3度にわたり回避する。ロセルのブロックでついに逆転に成功したものの、2度目のマッチポイントを阻止された後、18-18で相手のサーバーはエース3本を決めていたベンタラ。勝敗を左右するこの場面で大仕事をやってのけたのはやはり石川だった。
レセプションは相手コートへ返ってしまうが、ブロックに引っ掛けたボールを好守が光ったリベロのダミアーノ・カターニャ(イタリア)がディグ。それをコート外まで追ったポッロの配球が、アタックラインのかなり後方へ上がる。被ブロックのリスクを負う難局だったが、石川はワンステップで合わせると全身全霊のフルスウィング。2枚ブロックを弾き飛ばしてマッチポイントを奪取した。
満場総立ちの大喝さいが沸き起こった直後、ヴィテッリが、14得点・被ブロック0本の相手MBフラビオを1枚でシャットアウトして幕。ミラノが劇的な勝利で、1勝目をもぎ取った。
両チームの選手たちが挨拶を交わし終えた頃、手に汗握る激戦を終えた現地は日付が変わっていた。
石川は19得点(アタック18、ブロック1)を記録。大黒柱と呼ばれるにふさわしいプレーとリーダーシップで重要な場面で必ずチームを先導し、存在感を示した。ミラノは初戦で今ひとつ振るわなかったサーブが復活。1本のみだったエースは、この試合で9本をマークしてペルージャと並んだ。また、イタリアリーグ初シーズンの20歳レゲルスが、試合最多31得点を叩き出した活躍も大きな勝利要因となった。
国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball TV』で実況を担当したロレンツォ・カスティリア氏と解説者の元イタリア代表ジョルジョ・ゴルドーニ氏は、要所を締めた背番号14のパフォーマンスに感嘆しきりで、なかでも第5セットの2打でひと際ヒートアップ。レフトからのクロス弾で8-8とした場面では、あまりの球速に「マンマ・ミーア」を連発し、「電光石火!」「ブロックを完全翻弄」「速すぎて要スロー再生、肉眼では通過点が分からない」と仰天し、マッチポイントをもぎ取って観客のスタンディングオベーションを浴びた勇猛果敢な後衛からの打球には、「ありえない!」を繰り返しながら、「超現実なプレー」「これぞ真のアタッカー!」と無限大の能力に度肝を抜かれた様子だった。
なお、準決勝2戦目のもう1試合は、高橋藍が所属する5位モンツァが首位トレンティーノに1-3で敗れ、2敗目を喫した。
第3戦は日本時間4月8日午前1時開始予定。ミラノは連勝を狙いペルージャの本拠地へ乗り込む。
構成●THE DIGEST編集部
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