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「今までで一番」友道調教師も脱帽! ジャスティンミラノの『成長力』は陣営の歴代ダービー馬以上! 紅一点レガレイラは“黄金コンビ”復活も、過剰人気に禁物

三好達彦

2024.05.25

 悩ましいのが、単勝2番人気に推されることが濃厚な牝馬のレガレイラ(美浦・木村哲也厩舎)の評価だ。

 牡馬相手のホープフルステークス(GⅠ、中山・芝2000m)を制して評価を高めたが、皐月賞は1番人気を裏切って0秒5差の6着に敗れた。しかし、その皐月賞でも上がり3ハロン33秒9を計時し、全4戦での上がり最速記録を継続している脚の切れ味は一級品だ。

 しかし問題はスタートで、すべてのレースで出遅れているのは気がかり。前走はドバイでの落馬負傷のために乗れなかったクリストフ・ルメール騎手が今回は鞍上に戻り、先週のオークス(GⅠ)をチェルヴィニアで制した「木村厩舎+ルメール騎手」の黄金コンビとなったために、過剰人気の嫌いがあるのは確かだ。

 ただ、ルメール騎手には2017年のレイデオロのように、第2コーナーを後方で回りながら、ペースが遅いと判断すると一気に位置を押し上げて、また直線まで折り合って我慢させるというスペシャルな騎乗テクニックがある。今回も、前半は後方のインで死んだふりをし、良きタイミングで外へ持ち出してポジションを取りに行く可能性がある。ゆえに、印を消すことまではできないが、押さえ程度まで評価を下げたい。
 
 よって、対抗に評価したいのは、皐月賞2着のコスモキュランダ(牡3歳/美浦・加藤士津八厩舎)だ。弥生賞(GⅡ、中山・芝2000m)を制したときは6番人気で、皐月賞でも7番人気で2着と、勝っても好走しても人気にならないので、馬券的に旨味のある馬だ。前走は“マジックマン”ことジョアン・モレイラ騎手の絶妙な騎乗にアシストされた要素は多いが、弥生賞を勝った時に手綱を取ったミルコ・デムーロ騎手へ手が戻るわけで、大きく評価を下げる必要はないと考える。

 ここまで8戦というキャリアの多さが吉と出るか凶と出るかは分からないが、追い切りは前走に見劣らないパフォーマンスを披露。彼の雑草魂に乗ってみるのも一考の価値があろう。
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