そして単穴には、NHKマイルカップ(GⅠ、東京・芝1600m)4着を経て臨んできたゴンバデカーブース(牡3歳/美浦・堀宣行厩舎)をピックアップする。
昨夏の新馬戦(東京・芝1600m)、10月のサウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ、東京・芝1600m)を連勝。高い評価を得たものの、年末のホープフルステークスを感冒で出走取消して休養に入った。出走態勢がなかなか整わなかったため、4月の皐月賞を回避し、5月のNHKマイルカップに出走。後続を千切った勝ち馬のジャンタルマンタル(牡3歳/栗東・高野友和厩舎)には0秒5差を付けられたが、2着のアスコリピチェーノ(牝3歳/美浦・黒岩陽一厩舎)とはクビ+クビ差の0秒1差に収めているのだから、悲観する結果ではない。
これまで経験したマイル戦から一気に800mの距離延長は気になるが、新種牡馬の父ブリックスアンドモルタルはブリーダーズカップ・ターフ(米G1、芝2400m)など芝の中長距離G1を5勝しており、父系の血の裏付けはある。ダービーの大舞台では人気を落とすだけに、一発の魅力に溢れるこの1頭を見逃す手はないだろう。
その他、先述3頭の相手として挙げておきたいのは以下6頭だ。
皐月賞で4着まで詰め寄ったアーバンシック(牡3歳/美浦・武井亮厩舎)の地力は侮れず、凱旋門賞馬ソットサスの全弟という超良血馬シンエンペラー(牡3歳/栗東・矢作芳人厩舎)は、外国産馬として史上初の優勝を目指す。武豊騎手が手綱を取り続ける3連勝中のシュガークン(牡3歳/栗東・清水久詞厩舎)は、GⅠ7勝を誇るキタサンブラックの半弟という血統が魅力的。ダノンデサイル(牡3歳/栗東・安田翔伍厩舎)は京成杯(GⅢ、中山・芝2000m)で先述したアーバンシックを破っている。
前走のプリンシパルステークス(L、東京・芝2000m)勝ち馬のダノンエアズロック(牡3歳/美浦・堀宣行厩舎)は、前めにつける競馬や展開次第では逃げの可能性を秘める。東京で3戦3勝の成績を誇り、コース相性も良い。デビューから3連勝で重賞を制したシックスペンス(牡3歳/美浦・国枝栄厩舎)は、馬主であるキャロットファーム、トレーナー、ジョッキー(川田将雅)の3つのハイ・ブランドが揃ったため人気は高いが、前走のスプリングステークス(GⅡ、中山・芝1800m)のレースレベルに疑問符が付くので、こちらはやや評価を下げたい。
取材・文●三好達彦
【動画】世代の頂点へ。日本ダービーに臨む精鋭17頭の参考レース
昨夏の新馬戦(東京・芝1600m)、10月のサウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ、東京・芝1600m)を連勝。高い評価を得たものの、年末のホープフルステークスを感冒で出走取消して休養に入った。出走態勢がなかなか整わなかったため、4月の皐月賞を回避し、5月のNHKマイルカップに出走。後続を千切った勝ち馬のジャンタルマンタル(牡3歳/栗東・高野友和厩舎)には0秒5差を付けられたが、2着のアスコリピチェーノ(牝3歳/美浦・黒岩陽一厩舎)とはクビ+クビ差の0秒1差に収めているのだから、悲観する結果ではない。
これまで経験したマイル戦から一気に800mの距離延長は気になるが、新種牡馬の父ブリックスアンドモルタルはブリーダーズカップ・ターフ(米G1、芝2400m)など芝の中長距離G1を5勝しており、父系の血の裏付けはある。ダービーの大舞台では人気を落とすだけに、一発の魅力に溢れるこの1頭を見逃す手はないだろう。
その他、先述3頭の相手として挙げておきたいのは以下6頭だ。
皐月賞で4着まで詰め寄ったアーバンシック(牡3歳/美浦・武井亮厩舎)の地力は侮れず、凱旋門賞馬ソットサスの全弟という超良血馬シンエンペラー(牡3歳/栗東・矢作芳人厩舎)は、外国産馬として史上初の優勝を目指す。武豊騎手が手綱を取り続ける3連勝中のシュガークン(牡3歳/栗東・清水久詞厩舎)は、GⅠ7勝を誇るキタサンブラックの半弟という血統が魅力的。ダノンデサイル(牡3歳/栗東・安田翔伍厩舎)は京成杯(GⅢ、中山・芝2000m)で先述したアーバンシックを破っている。
前走のプリンシパルステークス(L、東京・芝2000m)勝ち馬のダノンエアズロック(牡3歳/美浦・堀宣行厩舎)は、前めにつける競馬や展開次第では逃げの可能性を秘める。東京で3戦3勝の成績を誇り、コース相性も良い。デビューから3連勝で重賞を制したシックスペンス(牡3歳/美浦・国枝栄厩舎)は、馬主であるキャロットファーム、トレーナー、ジョッキー(川田将雅)の3つのハイ・ブランドが揃ったため人気は高いが、前走のスプリングステークス(GⅡ、中山・芝1800m)のレースレベルに疑問符が付くので、こちらはやや評価を下げたい。
取材・文●三好達彦
【動画】世代の頂点へ。日本ダービーに臨む精鋭17頭の参考レース
関連記事
- ジャスティンミラノに死角あり!? 海外専門メディアが日本ダービーの注目馬に挙げた“快挙”を狙う2頭とは?
- 「康太が後押ししてくれた」落馬事故で死去の仕事人が太鼓判押したジャスティンミラノ。ダービー3勝・敏腕トレーナーが号泣した驚愕レコードVの舞台裏【皐月賞】
- ベラジオオペラを頂点に導いた横山和生騎手の「正確な馬場読み」「仕掛けのタイミング」はお見事! 一方で、不可解な11着敗戦のダービー馬に一体何が?
- 米ダート最高峰の舞台で僅差の激走を見せたフォーエバーヤングの底力に感服。頂点逃すも、日本競馬にとって大きな足跡残す【ケンタッキーダービー】
- ドバイワールドカップデーを独自総括! 日本馬はG1勝利ならずも、フォーエバーヤングの無傷V5に矢作調教師は男泣き。“夢舞台”に期待膨らむ