やはり最注目は1着賞金696万米ドル(約11億円)のメインレース、ドバイワールドカップだ。ここに堂々と登場するのは日本のエース、フォーエバーヤング。英国のブックメーカー、ウィリアムヒル社の前売り単勝オッズは1.57倍の圧倒的1番人気(3日現在)となっている。
昨年は米国でケンタッキーダービー(G1)を3着、ブリーダーズカップ・クラシック(G1)を3着とした能力はまさに世界レベルで、去る2月に行なわれたサウジカップ(G1)では香港最強馬ロマンチックウォリアーとの激闘を制して、ついに海外G1制覇という偉業を成し遂げた。このレースでレイティング128ポンドを獲得し、ロンジンワールドベストレースホースランキング(LWBBR)でトップに立っているだけに当然の評価だ。史上初となるサウジカップとドバイワールドカップの中東ダートG1ダブル制覇は目前だ。
強敵と見られるのは急上昇中の地元UAE馬、インペリアルエンペラー(せん5歳/B.シーマー厩舎)。欧州でデビューしたのち、UAEに移籍して素質が一気に開花。プレップレースのアルマクトゥームクラシック(G2)は2着に8馬身半差をつけて圧勝している。
もう1頭の地元馬ウォークオブスターズ(せん6/B.シーマー)は、サウジカップこそ12着に大敗したが、1月のアルマクトゥームチャレンジ(G1)を快勝しており、舞台が地元メイダンに戻れば復活も有り得る。
ダート最強国のアメリカ勢だが、今年は小粒。それでも、昨年のパンパシフィッククラシック(G1)を制したミクスト(牡5歳/D.オニール厩舎)、G1勝ちはないものの重賞連勝中のヒットショー(牡5歳/B.コックス厩舎)の2頭には注意しておきたい。
もちろん他の日本馬3頭も連下へのマークは必要。一昨年の本レース覇者ウシュバテソーロはここがラストランの予定。サウジカップ4着のウィルソンテソーロ、6着のラムジェットもフォーエバーヤングを除けば、他の馬に見劣りしない。
1着賞金3480万米ドル(約5億5000万円)のドバイシーマクラシックにも、トップクラスの実力を誇る日本馬が顔を揃えた。なかでも高評価を受けているのが、昨年のジャパンカップ(GⅠ)でドウデュースからクビ差の2着同着となったシンエンペラーとドゥレッツァ、レイティング123ポンドを記録している2頭だ。
シンエンペラーは昨年の愛チャンピオンステークス(G1)でも、勝ったエコノミクスからクビ+3/4馬身差の3着に食い込んでおり、その能力が世界レベルにあることは証明済み。今年はサウジカップデーに行なわれたネオムターフ(GⅡ、芝2100m)に出走し、2着に1馬身3/4差を付けて逃げ切った。4歳になって逞しさを増したいま、念願のG1制覇への最短距離にいる。
ドゥレッツァは一昨年の菊花賞馬で、昨夏には超ハイレベルとなった英インターナショナルステークス(G1、芝2050m)で勝ったシティオブトロイ(City of Troy)から0秒4差の5着に入っている。今回はジャパンカップ以来、約4か月ぶりのレースだが、現地に到着したのち予定通りに調子を上げていると伝えられているだけに期待は大だ。
他の2頭、アメリカJCC(GⅡ)で久々の勝利を挙げた昨年の日本ダービー馬ダノンデサイル、昨年の牝馬二冠を制したチェルヴィニアも能力的にみて好勝負に持ち込んでも驚けない。
日本馬にとって強敵となるのは、まず出走馬中で最高のレイティング、125ポンドを持つフランス調教馬のカランダガン(せん4歳/F.グラファール)。重賞勝ちはG2、G3のみだが、昨秋の英インターナショナルステークス、英チャンピオンステークスと、G1レースを連続2着して一気に評価を上げた。勢いに乗るならこの馬だ。
昨年に続いて2連覇を目指す地元UAEのレベルスロマンス(せん7歳/C.アップルビー厩舎)も注目の存在。昨年は本レースに勝利したのち、香港のチャンピオンズ&チャターカップ、ドイツのオイロパ賞、米国のブリーダーズカップ・ターフとG1レースを3勝と、実績は断然上位。今年は2月にカタールのアミールトロフィー(GⅢ)を叩いてドバイに乗り込んでいる。逃げ馬の本馬が、前へ行きたいシンエンペラーとどう折り合いを付けるかも気になる点である。
他には、昨年の香港ヴァーズ(G1)を制した英国馬のジアヴェロット(牡6歳/M.ボッティ厩舎)にも目配りしておきたい。
昨年は米国でケンタッキーダービー(G1)を3着、ブリーダーズカップ・クラシック(G1)を3着とした能力はまさに世界レベルで、去る2月に行なわれたサウジカップ(G1)では香港最強馬ロマンチックウォリアーとの激闘を制して、ついに海外G1制覇という偉業を成し遂げた。このレースでレイティング128ポンドを獲得し、ロンジンワールドベストレースホースランキング(LWBBR)でトップに立っているだけに当然の評価だ。史上初となるサウジカップとドバイワールドカップの中東ダートG1ダブル制覇は目前だ。
強敵と見られるのは急上昇中の地元UAE馬、インペリアルエンペラー(せん5歳/B.シーマー厩舎)。欧州でデビューしたのち、UAEに移籍して素質が一気に開花。プレップレースのアルマクトゥームクラシック(G2)は2着に8馬身半差をつけて圧勝している。
もう1頭の地元馬ウォークオブスターズ(せん6/B.シーマー)は、サウジカップこそ12着に大敗したが、1月のアルマクトゥームチャレンジ(G1)を快勝しており、舞台が地元メイダンに戻れば復活も有り得る。
ダート最強国のアメリカ勢だが、今年は小粒。それでも、昨年のパンパシフィッククラシック(G1)を制したミクスト(牡5歳/D.オニール厩舎)、G1勝ちはないものの重賞連勝中のヒットショー(牡5歳/B.コックス厩舎)の2頭には注意しておきたい。
もちろん他の日本馬3頭も連下へのマークは必要。一昨年の本レース覇者ウシュバテソーロはここがラストランの予定。サウジカップ4着のウィルソンテソーロ、6着のラムジェットもフォーエバーヤングを除けば、他の馬に見劣りしない。
1着賞金3480万米ドル(約5億5000万円)のドバイシーマクラシックにも、トップクラスの実力を誇る日本馬が顔を揃えた。なかでも高評価を受けているのが、昨年のジャパンカップ(GⅠ)でドウデュースからクビ差の2着同着となったシンエンペラーとドゥレッツァ、レイティング123ポンドを記録している2頭だ。
シンエンペラーは昨年の愛チャンピオンステークス(G1)でも、勝ったエコノミクスからクビ+3/4馬身差の3着に食い込んでおり、その能力が世界レベルにあることは証明済み。今年はサウジカップデーに行なわれたネオムターフ(GⅡ、芝2100m)に出走し、2着に1馬身3/4差を付けて逃げ切った。4歳になって逞しさを増したいま、念願のG1制覇への最短距離にいる。
ドゥレッツァは一昨年の菊花賞馬で、昨夏には超ハイレベルとなった英インターナショナルステークス(G1、芝2050m)で勝ったシティオブトロイ(City of Troy)から0秒4差の5着に入っている。今回はジャパンカップ以来、約4か月ぶりのレースだが、現地に到着したのち予定通りに調子を上げていると伝えられているだけに期待は大だ。
他の2頭、アメリカJCC(GⅡ)で久々の勝利を挙げた昨年の日本ダービー馬ダノンデサイル、昨年の牝馬二冠を制したチェルヴィニアも能力的にみて好勝負に持ち込んでも驚けない。
日本馬にとって強敵となるのは、まず出走馬中で最高のレイティング、125ポンドを持つフランス調教馬のカランダガン(せん4歳/F.グラファール)。重賞勝ちはG2、G3のみだが、昨秋の英インターナショナルステークス、英チャンピオンステークスと、G1レースを連続2着して一気に評価を上げた。勢いに乗るならこの馬だ。
昨年に続いて2連覇を目指す地元UAEのレベルスロマンス(せん7歳/C.アップルビー厩舎)も注目の存在。昨年は本レースに勝利したのち、香港のチャンピオンズ&チャターカップ、ドイツのオイロパ賞、米国のブリーダーズカップ・ターフとG1レースを3勝と、実績は断然上位。今年は2月にカタールのアミールトロフィー(GⅢ)を叩いてドバイに乗り込んでいる。逃げ馬の本馬が、前へ行きたいシンエンペラーとどう折り合いを付けるかも気になる点である。
他には、昨年の香港ヴァーズ(G1)を制した英国馬のジアヴェロット(牡6歳/M.ボッティ厩舎)にも目配りしておきたい。
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