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モータースポーツ

角田裕毅の予選Q2脱落に専門メディアは「悪夢のような早期敗退」「現実をつきつけられた」…元F1王者は「セットアップ選択の代償を支払った」と指摘

THE DIGEST編集部

2025.04.06

 一方、フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は、「角田はチームメイトよりも角度のきついリアウィングを選択したが、これが悪い選択だったのかもしれない。日本人ドライバーは予選で順調なスタートを切ったが、残念ながらQ2は上手くいかなかった。最初の走行は中古のソフトタイヤを装着してフェルスタッペンとは0.652秒差。ラストアタックでは新品タイヤだったが、タイヤの暖まり方や直線スピードの不足が響き、0.154秒しか改善できず、失望の残る結果となった」と角田の予選を総括している。

 イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「角田は、ローソンが成し得なかったこと、すなわちレッドブルでQ2に進出することには成功した。だがセッション終了時、レーシングブルズに復帰したニュージーランド人ドライバーが彼の前に立つ結果となったのは皮肉なことだ。彼との比較はさておき、『RB21』が難しい車であることは周知の事実だ」と報じた後、以下のように続けた。
 

「チームメイトは文字通り“魔法”のような走りを見せたが、角田はすでに新しい車に馴染んでいると語っており、実際Q1ではフェルスタッペンに近いタイムを記録している。唯一の課題はタイヤマネジメントであり、それが最後のアタックに響いてしまい、結果的にローソンの後塵を拝することになった」

 英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、「日本GP予選の勝者と敗者」と題した記事で、角田を「敗者」のひとりに選定し、「5番手(豪州GP)、9番手(中国GP)、15番手(日本GP)……どれがレッドブルでの結果かは言うまでもないだろう。角田はレッドブルで苦戦する、別の新たなドライバーとなった。ローソンほど苦戦していない点は評価できるが、それでもチームメイトとの間には14もの順位差がある」と、厳しい寸評を記している。

 最後に同国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「角田のレッドブルにおける初めての予選結果は、見た目ほど悪いものではなかったが、彼にとって新しいF1マシンの現実がすぐに突きつけられたのは明らかだった」と報じたが、同時に「前向きに捉えられる点は、ローソンを苦しめ、セルジオ・ペレスをも苦境に追い込んだレッドブルの車の特徴が、角田にとっては完全な破滅要因にはならなかったということだ」とも付け加えた。

 そして、「今回の週末で、彼は2つの全く異なる方法で自らの課題を理解した。RB21のポテンシャルを引き出すために素早く適応できたという意味で“成功”を経験し、同時にその好調が一瞬で崩れるという“挫折”も学んだのだった」と、2日目の苦戦もまた彼にとっての収穫だったとポジティブに捉えている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】角田裕毅が念願のレッドブルデビュー!「RB21」で鈴鹿を駆け抜ける!一時セクター3で全体ベスト
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