ゆえに、今年のニュージーランドトロフィーの1、2着馬は強力だ。朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ、京都・芝1600m)を制して昨年の2歳マイル王に輝いたアドマイヤズーム(牡3歳/栗東・友道康夫厩舎)が休養明けを2着とすると、それをクビ差で差し切ったのが2017年から日本で供用されているマクフィ産駒のイミグラントソング(牡3歳/美浦・辻哲英厩舎)。走破時計はタイム差なしで両頭とも1分32秒4と好タイムである。
両馬の評価は甲乙付け難いが、朝日杯で後の皐月賞馬ミュージアムマイルを差し切っているアドマイヤズームを上位に取るのが順当だろう。しかし今回は、前目に付けるアドマイヤズームが中団より後ろに位置するイミグラントソングのターゲットになる可能性が高い。よって本稿では、イミグラントソングを主軸とし、対抗にアドマイヤズームを取りたい。
3番手に取り上げたいのは、桜花賞(GⅠ、阪神・芝1600m)で4着に食い込んだマピュース(牝3歳/美浦・和田勇介厩舎)。2走前のクイーンカップ(GⅢ、東京・芝1600m)では、後の桜花賞馬エンブロイダリーの2着に健闘し、桜花賞では雨で馬場状態が悪い内ラチ沿いを通りながら、しぶとく差し込んでの4着は優秀。元来は上がりに33秒台の脚を使える切れる馬で、直線の長い東京コースを〔1・1・0・0〕と得意にしているのも強調材料。牡馬陣にどこまで迫れるか、大いに注目したい存在である。
その他では、チャーチルダウンズカップ(GⅢ、阪神・芝1600m)を制したランスオブカオス(牡3歳/栗東・奥村豊厩舎)と、2着のアルテヴェローチェ(牡3歳/栗東・須貝尚介厩舎)。ファルコンステークス(GⅢ、中京・芝1400m)1着のヤンキーバローズ(牡3歳/栗東・上村洋行厩舎)と、2着のモンドデラモーレ(牡3歳/美浦・千葉直人厩舎)。桜花賞で最後方から6着までよく追い込んだチェルビアット(牝3歳/栗東・高野友和厩舎)。ここまでをマークしておきたい。
文●三好達彦
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文●三好達彦
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