68分。ハーフ線付近の左端で自軍スクラムを迎える。
ウェールズ代表はスクラムを命綱とするが、今回は日本代表が優勢だった。低さとヒットスピードと一体感で勝っており、件の1本も左側からせり上がるような形にし、ペナルティーキックを奪った。70分、24―19と勝ち越した。
スクラムの1列目を担う3名は、トップレベルのゲームにあって異例の80分フル出場だ。
そのうちのひとりは竹内柊平。ジョーンズに買われる元気な右プロップは、スクラムのほかタックル、モール防御でも爪痕を残した。
「きついです。だけど、きついのが日本代表らしい。日本代表が楽にやっても勝てないと思うんですよね。めっちゃきつい時に『相手のほうがきついよね』と言って走り勝つのが日本代表らしさ」
以後も危機をしのぎ、向こうの失策でもらった攻撃機会に時間を稼ぎ、白星を奪った。
ジャパンが伝統国を倒したのは、2019年のワールドカップ日本大会でのスコットランド代表戦以来。体制維持を後押しするほか、若手の自信獲得にメリットがありそうだ。
もっとも昨季代表デビューでフッカーの原田衛は、竹内、紙森陽太とスクラムの最前列を支えたうえで「いや、そんなに…」と喜びは控えめ。本当の強者を倒したという感覚は薄いようだ。
何より12日に同じ相手との再戦を控えている。高い弾道のキックの競り合い、接点でのサポートをはじめ、リベンジを防ぐにあたっての検討課題は横たわる。
兵庫・ノエビアスタジアム神戸でのバトルを見据え、原田は「この(先の)1週間の練習を乗り切らないと、次の試合も見えてこない。しっかり頑張りたい」と気を引き締めていた。
取材・文●向風見也(ラグビーライター)
【PHOTO】世界に名を馳せるトッププレーヤー30選!
【記事】現場は賛否両論!リーグワン新登録制度で日本ラグビーは強くなるのか?「代表強化に繋がるかどうか…」「長い目で見たらよりよくなる」
ウェールズ代表はスクラムを命綱とするが、今回は日本代表が優勢だった。低さとヒットスピードと一体感で勝っており、件の1本も左側からせり上がるような形にし、ペナルティーキックを奪った。70分、24―19と勝ち越した。
スクラムの1列目を担う3名は、トップレベルのゲームにあって異例の80分フル出場だ。
そのうちのひとりは竹内柊平。ジョーンズに買われる元気な右プロップは、スクラムのほかタックル、モール防御でも爪痕を残した。
「きついです。だけど、きついのが日本代表らしい。日本代表が楽にやっても勝てないと思うんですよね。めっちゃきつい時に『相手のほうがきついよね』と言って走り勝つのが日本代表らしさ」
以後も危機をしのぎ、向こうの失策でもらった攻撃機会に時間を稼ぎ、白星を奪った。
ジャパンが伝統国を倒したのは、2019年のワールドカップ日本大会でのスコットランド代表戦以来。体制維持を後押しするほか、若手の自信獲得にメリットがありそうだ。
もっとも昨季代表デビューでフッカーの原田衛は、竹内、紙森陽太とスクラムの最前列を支えたうえで「いや、そんなに…」と喜びは控えめ。本当の強者を倒したという感覚は薄いようだ。
何より12日に同じ相手との再戦を控えている。高い弾道のキックの競り合い、接点でのサポートをはじめ、リベンジを防ぐにあたっての検討課題は横たわる。
兵庫・ノエビアスタジアム神戸でのバトルを見据え、原田は「この(先の)1週間の練習を乗り切らないと、次の試合も見えてこない。しっかり頑張りたい」と気を引き締めていた。
取材・文●向風見也(ラグビーライター)
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