――今回も賛否両論あり話題になってますが皇治選手にとってプロとはなんですか？
「プロとは金稼いで客を呼べ、話題になることですかね。金を稼がないスポーツはメジャーにならない。子どもが目指そうと思わないから。子どもが目指さないスポーツは限度がある。客を呼べないとプロスポーツは成り立たない。団体自体がなくなる。話題にならなきゃ客は集まらない。せやから、自分は賛否両論あることが幸せに思ってます。言いたい子は何やっても言いますし、アンチがなんやかんや一番熱狂で必死にみてくれてますからね（笑）。賛否両論あるからみんな何やかんや結果が気になる。勝敗が100%決まってるとしたら誰も観なくなりますよ。まあなんやかんや言いますけど、蹴らず、どでかい相手と殴り合うコレも俺にしかできない挑戦。ごちゃごちゃ言いたいなら代わりににやれる選手になればいい。やれんもんがピーピー情けないって話ですね。まぁ、RIZINに来てまだいいとこ見せれてないんで大晦日はやばいとこ魅せます」
  ――最後に今年１年を振り返りつつ、ファンにメッセージをお願いします。
「今年、コロナもあり色々あったけど皆んなの支えと応援のおかげでRIZINで闘えました。俺がこうなれたことは、みんなのおかげ。せやから皆に勇気を与えられるよう大晦日必死に戦います。みんなを愛してます。いつもありがとう！」

――今回は試合直前にもかかわらずありがとうございました。

　皇治の言動は常に賛否両論が起こるが、「格闘技を盛り上げたい」という気持ちは本物だ。今大会はフジテレビ系列局で午後6時から11時45分まで全国放送され、大会の後半戦は生中継が予定されている。大会自体の終了は終電を考慮し、10時30分を目標にしており、皇治の試合は生中継が予定されている5試合のうち2試合目にラインナップされた。天心戦の2
つ前ということからも主催者やテレビ局から皇治に対する期待の高さがうかがえるところ。裏番組の『紅白』（NHK）『ガキ使』（日テレ系）等との視聴率争いも頭に入れながら、皇治は初の大晦日決戦で今年一番の“賛否両論”を起こしてくれるだろう。

聞き手・文●どら増田