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モータースポーツ

角田裕毅やシューマッハのデビューイヤーはいかに。フェラーリは実力派のルクレールが輝きをみせるか?【F1展望後編】

甘利隆

2021.01.25

ミハエルの息子、ミック(左)はハースで参戦。ラッセル(右)所属のウィリアムズにはバトンがシニアアドバイザーとして加わることが決まった。(C)Getty Image

ミハエルの息子、ミック(左)はハースで参戦。ラッセル(右)所属のウィリアムズにはバトンがシニアアドバイザーとして加わることが決まった。(C)Getty Image

【ハース・F1チーム】
#9 ニキータ・マゼピン
#47 ミック・シューマッハ

“皇帝”ミハエルの遺伝子を受け継ぐミック・シューマッハとロシア出身のニキータ・マゼピンのF2を卒業した同い年のルーキーコンビで参戦する。

 シューマッハはF2参戦2年目となる昨年、2勝ながら計10回の表彰台でタイトルを獲得した秀才型。一方のマゼピンも参戦2年目で2勝、計6回の表彰台でランキング5位と成績にそれほど差はないが、対象的なのはその性格だ。レースでもたびたびアクシデントを起こしているが、特に印象に残るのは、2020年のF2・第7戦レース1でのトラブルだ。自身のペナルティーにより優勝を角田裕毅に譲ったマゼピンは、パルクフェルメにマシンを止める際、順位ボードを跳ね飛ばすようにヒット。先にマシンを降りていた角田をボードがかすめた。また、最終戦のレース1で追い抜こうとする角田をコースの外に押し出す形でブロックし、やはりペナルティーを受けている。先日も自身のSNSに不適切な動画をアップし、ハース首脳陣に大目玉を食らった。

 チームはパワーユニットに加え、ギアボックス、独自に製造することが義務付けられていないノンリステッドパーツの供給をフェラーリから受け、関係を強化。フェラーリのシャシー部門責任者だったシモーネ・レスタを迎え入れ、跳ね馬のセカンドチーム化を押し進めている。
 
【ウィリアムズ・レーシング】
#6 ニコラス・ラティフィ
#63 ジョージ・ラッセル

 チームを創設したウィリアムズ一族がチームの運営から退き、再スタートを切った名門は、ジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィのコンビで最下位脱出を目指す。

 2018年のF2王者でメルセデスの育成ドライバーでもあるラッセルは、ハミルトンの代役でメルセデスから参戦したサヒールGPではファステストラップを記録。チームの作業ミス、タイヤのトラブルが無ければ優勝という走りを見せたが、ウィリアムズから出走した決勝レースではいまだに結果を残せていない。F1初ポイントに手がかかったエミリア・ロマーニャGPでは、セーフティーカーが入ったタイミングでバリアに激突。あまりのショックでその場に座り込む様子が国際映像に大きく映し出された。

 その潜在能力から2022年のメルセデス入りも噂されるが、メルセデスのチーム代表、トト・ウルフは「もっと経験を積み、ミスから高いレベルで学び続けることが必要」と冷静に評価しており、決勝レースでまずは確実にポイントを獲ることがトップチーム移籍への最初のハードルだ。

 ラティフィはラッセルに予選で全敗しており、一矢報いることがチームへのアピールとなる。ラッセル同様、ウィリアムズでの初ポイントが早く欲しい。

 チャンピオン経験者のジェンソン・バトンがシニアアドバイザーとして加わったことも若い2人のドライバーにとって心強いだろう。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super

【PHOTO】世界最高峰のカーレース、F1でしのぎを削るトップドライバーたち

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