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食と体調管理

「準備やケアも若い選手に真似てほしい」。WEリーグ屈指のベテランSB鮫島彩が語る「食とコンディショニング」

西森彰(フリーライター)

2021.09.01

大宮アルディージャVENTUSも参戦するWEリーグは、9月12日に開幕する。(写真:滝川敏之)

大宮アルディージャVENTUSも参戦するWEリーグは、9月12日に開幕する。(写真:滝川敏之)

――今までのサッカー人生で忘れないシーンは何ですか。また、今後、どんな未来像を描いていきたいと考えていらっしゃいますか。

「たくさんありますが、やっぱり、優勝した2011年の女子ワールドカップ・ドイツ大会、準優勝した2015年のカナダ大会は、それを思い出したりするだけでニヤついちゃうくらいに、良い思い出ですね。

それと、今、一番、私が力を注ぎたいと思っているのは、この大宮アルディージャVENTUSを小学生の子たちが憧れるようなチームにしていくこと。そのために自分ができることをやるっていうことです」

――5月に行なわれた大宮アルディージャVENTUSのプレシーズンマッチホーム戦は、たくさんのお客さんが入っていましたね。

「すごかったですね! NACK5スタジアム大宮に 、すごくいい雰囲気がつくられていました。ただ、私たちがホームの2戦とも、勝ち試合をお見せできなかったので、リーグ戦ではスタジアムへ来て良かったなと思えるような試合をできるように、開幕までにしっかり準備したいなと思っています」

――いよいよ、日本で初めての女子プロサッカーリーグ=WEリーグが始まります。このプロリーグの開幕は、夢のような光景だったりしますか。

「私が女子サッカーと出合った子どもの頃も、当時のリーグには世界で活躍していた外国人選手がたくさん在籍していて、とても盛り上がっていた時期で、その時の光景は今でも覚えています。その後、低迷してしまった時期もありましたが、こうしてプロリーグの開幕を迎えられることはとても感慨深いです。

ただ、自分自身も海外でもプレーをして、世界と戦う上で環境など、まだまだ発展できるところがたくさんあるんだなというのを実感しました。WEリーグのスタートはまったく新しいことですし、全部がこれからという感じだと思います」

――プレッシャーもかかりそうですが、ストレス解消法は?

「人に会うことです。とにかく大事な人たちに会います。普段チームメイトといつも爆笑トークをしているので、それだけでも十分なんですけれども、他競技のアスリートとの交流もよくあります。そうやって、出会った人たちも、全部、サッカーがきっかけでした」

――鮫島選手にとって、サッカーというスポーツは、どんな存在ですか。

「どんなことでも、出発点はサッカーです。喜怒哀楽も含めて、すべてを与えてくれる存在で、私の人生を、とても豊かにしてくれています」

【プロフィール】
鮫島彩(さめしま・あや)
1987年6月16日生まれ。163センチ/54キロ。
大宮アルディージャVENTUS所属。栃木県出身。
幼少期から活発なスポーツ少女で、サッカー以外にもテニス、水泳などを経験した。常盤木学園高校卒業後は、東京電力女子サッカー部マリーゼに入団。なでしこジャパンでは、女子ワールドカップ・ドイツ大会で優勝を経験。アメリカのボストン・ブレイカーズ、フランスのモンペリエHSCでもプレーした。ベガルタ仙台レディース、INAC神戸レオネッサを経て、今季から新設された大宮アルディージャVENTUSへ移籍加入。まったくの白紙状態からスタートしたチームで、リーダーシップを発揮しながら、WEリーグの開幕に臨む。

取材・文●西森 彰(フリーライター)

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