18歳の河辺愛菜はトリプルアクセルを武器に、昨年末の全日本選手権で3位に入り、北京五輪と世界選手権の切符を手にしたが、本大会では北京五輪23位、世界選手権15位と2大会とも成績が振るわず、不完全燃焼に終わった。
今シーズンは出身の名古屋に戻り、コーチも宇野昌磨を指導した樋口美穂子コーチに師事。大技に磨きをかけるとともに、表現面でも振り付けの細かい部分まで指導する同氏により、大人の魅力がなお引き出された。オリンピックという大舞台を経験したことが、彼女をもう一段階強くさせた面もあるのだろう。名伯楽とのタッグで成長した18歳が、2大会連続で表彰台に乗る可能性もある。
今大会の女子シングルの特徴として、“大技”と言える高難度ジャンプを持っている選手が複数名いることも見逃せない。
20歳の渡辺倫果はGPシリーズカナダ大会でショート6位発進も、フリーでトリプルアクセルを着氷させる強心臓を見せ、大逆転優勝。ニューヒロイン誕生に世界が沸いた。
もう一人、今季シニア1年目の19歳、住吉りをんは4回転トウループを演技構成に組み込んでいる。GPシリーズは2戦とも4回転ジャンプに挑戦しており、成功まであと一歩のところまで来ている。
さらに、注目はシニアだけではない。イタリアで開催されたジュニアGPファイナルに出場した島田麻央(14)、中井亜美(14)、吉田陽菜(17)の3人は全てトリプルアクセルが跳べ、島田は4回転ジャンプも併せ持っている。両方着氷すれば、日本女子史上初の快挙となる。展開次第では、ジュニア世代の彼女らが表彰台に食い込む場面も十分に考えられ、ダークホースとして侮れない存在だ。
近年を見ても、今年の女子シングルは超ハイレベル。一体どんなサプライズが待っているのか。そして、誰が女王の座に輝くのか。氷上バトルは、22日に火蓋を切る。
文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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近年を見ても、今年の女子シングルは超ハイレベル。一体どんなサプライズが待っているのか。そして、誰が女王の座に輝くのか。氷上バトルは、22日に火蓋を切る。
文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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