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格闘技・プロレス

「11年前、俺は何もできなかった」――内藤哲也が武藤敬司からの“引退試合”への直接指名に笑った理由「今の俺を存分に堪能して」

どら増田

2023.01.22

 そしてマイクを持った武藤は「内藤!俺の引退試合の相手、来月東京ドーム。お前に決めた!熱い熱い試合をやろうぜ!」とノア2.21東京ドーム大会での自身の現役引退シングルマッチに内藤を指名した。

 リングに戻ってきた内藤は「答えはもちろん、トランキーロ!あっせんなよ!ただ、ただ2月21日、予定空けておきますよ。今の内藤哲也を思う存分、堪能してください」と言うと、お互い馴染みのポーズを披露。会場は大歓声に包まれた。
 
 バックステージで内藤は「確かに11年前、1月4日東京ドーム大会でのシングルマッチ、俺は何もできなかった。完封負けっていうのは、こういうことを言うんだなって思うぐらい、何もできずに敗退した」と当時は全日本プロレス所属だった武藤と対戦し苦汁を味わった試合を回顧しつつ、去り際に笑った理由を明かした。

 だが、当時と今の内藤は別人と言っても過言ではない。天才と呼ばれた60歳のレジェンドに、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのL・I・Jを率いる40歳は、淡々とした口調でニヤリと笑う。

「ただ、あれから時間は経ち、俺はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに出会い、あの時とは自信も、そして何か視野もだいぶ違うと思うよ。なので、今の内藤哲也、今のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也を存分に堪能したうえで、 引退すればいいんじゃないの」

「拳王戦が終わったら、今度は武藤敬司戦が浮上してきてしまった。いや、オクパードだよ。オクパードで、こんなに行ってカンサードになっちまうよ。でもさ、それだけ俺が美味しいレスラーってことでしょ。俺っていうロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也っていうレスラーを存分に堪能してください。上手く乗りこなせるかどうかはわからないけどね」

 武藤のラストマッチは、武藤に憧れてプロレスラーになった内藤との一騎打ちで決定した。

◆新日本プロレス◆
『WRESTLE KINGDOM 17 in 横浜アリーナ』
2023年1月21日
神奈川・横浜アリーナ
観衆 5533人
▼L・I・J 対 金剛シングル5番勝負(各30分1本勝負)
●BUSHI(11分09秒 2PAC)タダスケ○
○高橋ヒロム(13分05秒 片エビ固め)大原はじめ●
※TIME BOMBⅡ
●SANADA (13分57秒 エビ固め)征矢学○
※弾道
○鷹木信悟(18分28秒 片エビ固め)中嶋勝彦●
※ラスト・オブ・ザ・ドラゴン
○内藤哲也(26分57秒 片エビ固め)拳王●
※デスティーノ

文●どら増田

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