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絶対王者の地力に感服!“現役ナンバー1”イクイノックスを沈着冷静にエスコートしたルメール騎手の手綱さばきにも拍手!【宝塚記念】

三好達彦

2023.06.27

 プレビュー記事で「マークしておきたい1頭」に挙げてはいたものの、スルーセブンシーズの今回の激走には正直驚いた。上がり3ハロンはイクイノックスを0秒2上回る34秒6。直線半ばでは、他馬に寄られてブレーキを踏む瞬間もあったが、そこから巻き返して伸びたハートの強さは牝馬とは思えないほどだ。

 ただ、通ったコースについてはイクイノックスと大きな違いがあり、内目を突いた距離での恩恵があったのも確か。「インを突く」という乗り方は、距離面でベネフィットを得る可能性がある反面、前が詰まるというリスクを負うのは当然のこと。確かに勝負は僅差だったが、これでスルーセブンシーズをイクイノックスと互角、というのは現時点ではまだ過言であろう。
 
 ほかの有力馬についてだが、まずジャスティンパレスはイクイノックスとの末脚比べになると分が悪いという点で、今回の結果は妥当なものだろう。またジェラルディーナ、ディープボンドもそれぞれの持ち味を発揮しての上位入賞で、陣営も納得できるのではないか。

 イクイノックス陣営からは、秋の目標は11月26日のジャパンカップ(GⅠ)になる旨が発せられている。木村調教師が「私の管理馬というより……歴史的な馬と言っても過言ではないと思います」と評した絶対王者が、またあの力強くも美しい走りを見せてくれることを祈りたい。

文●三好達彦

【動画】”現役最強馬”イクイノックスがGⅠ4連勝!!

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