一方、1999年から2012年までの間にアロウズ、ジャガー、マクラーレン、ザウバー、HRTといったチームを渡り歩いて107レースに出走したペドロ・デ・ラ・ロサは、以前に「全ドライバーが同じ車に乗ったらどうなるか？」との問いに「フェルスタッペン、ハミルトン、アロンソは最後まで、互いにぶつかり合いながら戦うだろう」と答えており、今回もやはり互角であると予想した。
  「これら３人のドライバーの実力は、ほぼ互角だろう。差はほとんどない。いずれも非常に完成度が高く、誰が一番かを言うのは難しい。このレベルになると、勝敗は細かい点で決まるだろう。F１ではその細かな点が重要であり、ドライバー間の差は最小だからだ。アロンソがタイトルを獲得する可能性もあるし、フェルスタッペンが彼らに勝つかもしれない。とにかく、この中の誰かが一番優れているとは言えない」

　ここ数レースでは、マクラーレンが大きな飛躍を遂げ、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリが台頭してきているが、やはりドライバーの総合的な能力では前述の３人が抜きん出ているというのが、多くの識者の見解であるようだ。その中で、最強マシンを手に入れたフェルスタッペンが独走しているのは当然のことだと言えよう。天下は当分続きそうである。

構成●THE DIGEST編集部
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