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バレーボール

「サーブで崩せない選手は外す」眞鍋監督が徹底強化を図る日本の生命線。なぜ世界を越えるための最重要課題なのか?【女子バレーVNL】

北野正樹

2023.06.05

 さらに古賀や林、荒木らが取り入れているのが、サーブを打つ前に吸い込んだ息を大きくはく呼吸法だ。

 林は「メンタルコーチから、一呼吸を置いてから打つように教わってからやっています。ゆっくりと落ち着いて打てています」という。
 
 サーブの変化について、指導した荒木さんは「眞鍋監督から『サーブのいい選手しか使わない』と言われているので、みんなサーブに対する意識が本当に高まっています。ミスのリスクを負っても、いいサーブを打つんだという意識がチーム全体に浸透していると感じますね」と語る。

 パリ五輪の出場権をかけた五輪予選は、9月16日から東京・国立代々木第一体育館で開かれる。アジアでしのぎを削る中国には敗れたものの、サーブが機能した2セット目以降は7点差をつけて主導権を握る場面もあった。

「サーブのスピードは上がって来た。もう少し、1歩、2歩、横や前後に打てたら、さらに崩せる。より一層、効果的なサーブで相手を崩したい」と手応えも感じ取った眞鍋監督。

 予選ラウンド第2週は、13日からブラジルで開催される。昨年の世界選手権でサーブ効果率4位の石川真佑は、コンディション不良で第1週のメンバーから外れたが、状態次第で出場も見込める。世界ランキング上位のセルビア(13日)、米国(17日)に対し、どこまでチームとしてサーブが通用するか注目だ。

取材・文●北野正樹

【著者プロフィール】
2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
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