今月１日に発表されたカタールワールドカップ日本代表では、攻撃陣の選考がさまざまな話題となっている。絶対的エースとして長く代表チームを支えた大迫勇也が外れ、さらにセルティックで実績を残してきた古橋亨梧もメンバー入りはならなかった。

　カタールへ向け選ばれることとなったFWの上田綺世、浅野拓磨、前田大然の３人はいずれも初選出。「ベスト８以上」という目標達成のため、得点源としての期待が寄せられている。

【動画】落選した古橋亨梧が今季９点目！ W杯選出の前田大然は途中出場 　中でも、多くの日本人選手が所属するセルティックからただ一人、選ばれた前田には地元メディアからの関心も高く、セルティック専門サイト『67HAIL HAIL』では、前田の日本代表選出を伝える特集記事を配信。前田本人のコメントや、本大会での役割などにも言及している。

「25歳のマエダは、ハジメ・モリヤスが率いるチームに呼ばれる機会は多くは無かったが、セルティックの４人のスター選手の中で唯一、カタール大会の代表に招集された」

　記事では今回のメンバー入りをそう表現しており、同メディアは「今シーズン、マエダは得点の少なさなどで批判を浴びたものの、今回の選出により、国際大会で彼の戦術的有用性とプレッシング能力が求められていることは明らかだ」と、得点以外でのプレーが評価されたと指摘した。

　さらに前田のコメントとして「強い気持ちでやらないと、そう簡単にはいかないと思うので『相手を倒す』という気持ちで挑みたいし、自分はフォワードなのでゴールも決めるなど、チームのために走って戦いたい」という意気込みも伝えている。

　記事の中では他にも「日本代表の仲間たち、特に最近代表に選ばれているキョウゴは、カタール大会のメンバーに選ばれなかったことを悔やんでいるだろうが、セルティック選手が大舞台でプレーする機会を得ることは常に素晴らしいことだ」として、セルティック所属選手としての大会出場に期待を寄せている。

　その上で「また、多くの選手が憧れる、国を代表してワールドカップに出場する夢をマエダは達成したことになる」として、25歳にエールを送った。

　現地時間５日には、メンバー発表後初のリーグ戦が行なわれ、ダンディ―・ユナイテッド戦に前田は途中出場している。試合は、古橋亨梧のゴールなどでセルティックが４対２で勝利、首位を堅持した。夢が叶わなかったチームメートの想いも胸に、前田は初のワールドカップの舞台に挑む。

構成●THE DIGEST編集部
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