米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は現地11月10日の記事で、今オフにメジャー挑戦を表明しているヤクルトの村上宗隆に言及した。

「今オフの10の噂」と題した記事のなかで、その８つ目に「村上宗隆は本物か？」という項目を設けたナイチンゲール記者は、「彼がメジャーでどのような活躍を見せるのか、識者の間で評価が定まっていない。しかし、村上のパワーは本物だ。2021年から24年にかけて５シーズン連続30本以上のホームランを放っており、NPB892試合で計246本だ」と評価した。

　一方で、課題も指摘している。

「三振率が問題だ。今シーズンの三振率は約29%。驚くべき数字だ。最も懸念されるのは2022年以降、93マイル（約149.7キロ）以上の速球に対するコンタクト率がわずか63%だったこと。ちなみに今シーズンのメジャーの平均球速は94.5マイル（約152.1キロ）だった」

　こうした理由でスカウト陣は、「村上は一塁手ではなく三塁手のほうが適している」と考えているという。

  　さらに村上の項目で、同じくポスティングシステムを利用して同じくメジャーに挑戦する巨人・岡本和真の名前が出てきた。

「25歳の村上に賭けたくない球団は、29歳の岡本に目を向けるだろう。村上よりもコンタクトヒッターとして優れている打者で、スカウト陣はメジャー投手への適応が村上よりも早いと考えている」

　日本を代表するスラッガーの村上と岡本に対し、米スカウト陣はこのような評価を下しているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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