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菊池雄星、3回1失点も地元メディアは制球面を問題視「改善がない限り信頼は得られない」

THE DIGEST編集部

2021.03.10

状態は悪くなさそうだが、制球面に関しては不安も。菊池は周囲を納得させる結果を残せるだろうか。(C)Getty Images

状態は悪くなさそうだが、制球面に関しては不安も。菊池は周囲を納得させる結果を残せるだろうか。(C)Getty Images

 マリナーズの菊池雄星は、現地時間3月8日に行なわれたインディアンス戦で、今春のオープン戦2度目の登板を果たした。立ち上がりこそ連続四球から満塁のピンチを招くなど乱れたが、その後は修正し、3回を投げて2安打1失点とまずまずの結果を残した。ストレートも最速97マイル(約156キロ)を記録するなど、調子は悪くなさそうだ。

 しかし、地元メディアはその内容に不満を感じているようだ。主に問題とされているのが、制球面である。

 シアトルの地元紙『The Seattle Times』は、今回の登板を「典型的な過去2年間の先発での内容――ある程度の優勢、ある程度の苦労、たくさんの球数」と評した。ストレートとスライダーの出来には高評価を与えながらも、依然としてストライク先行の安定したピッチングをできなかったと指摘している。3回立ち上がりのホームランも、同じくスプリットのコントロールの問題だと述べ、制球に懸念を抱いている。

 また、ウェブメディア『Roto Baller』も、菊池の投球内容を「複雑な結果」と表現した。今回のピッチングについて目立った問題点の指摘はないが、「ひどかった」昨年の成績を踏まえれば、「はっきりした改善が見られない限り、2021年のローテーションでは信頼は得られない」と綴っている。
 
 かねてから菊池はコントロールの悪さ、それに伴う球数の増加や投球回の少なさを問題視されていただけに、まずは課題の克服が求められているようだ。

 シアトルのラジオ局『710 ESPN Seattle』が伝えたのは、マリナーズのスコット・サーバイス監督のコメントだ。同監督は、修正して持ち直したことについては評価していたが、「(6人のローテーションにおける)週1回の登板は戦う時間だ。何かに取り組む時間ではない。そのためにブルペンがある」と厳しさも垣間見せている。

 日本人ワーストとなるシーズン36被本塁打や2年連続の防御率5点台など、ここまでは期待されたような結果をメジャーで残せていない菊池雄星にとって、2021年は正念場だ。課題を乗り越え、周囲を納得させる活躍が求められる。

構成●THE DIGEST編集部
 

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