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澤村拓一の“トラウタニ封じ”に米メディアも感嘆! 「同胞のオオタニを圧倒した」と試合を締めくくった好リリーフに賛辞

THE DIGEST編集部

2022.05.04

同胞の大谷(左)を力でねじ伏せた澤村(右)。その好投に地元メディアからも賛辞が寄せられた。(C)Getty Images

同胞の大谷(左)を力でねじ伏せた澤村(右)。その好投に地元メディアからも賛辞が寄せられた。(C)Getty Images

 与えられた“チャンス”を34歳のサムライリリーバーは活かした。現地時間5月3日に本拠地で行なわれたロサンジェルス・エンジェルス戦に、4番手として9回のマウンドに上がったボストン・レッドソックスの澤村拓一だ。
【動画】完璧なスプリット! 大谷翔平を空振り三振に抑えた澤村拓一のピッチング

 名前が球場内でコールされたのは、4対0とレッドソックスがリードして迎えた最終回だった。対するエンジェルス打線は、1番のテイラー・ウォード、2番マイク・トラウト、3番大谷翔平と巡ってくる好打順。点差がある状況とはいえ、一打出れば、一気に逆転の芽も出てくる緊張感のあるシーンだった。

 だが、「勝負は楽しめた」という澤村は、見事に三者凡退に切って取った。とりわけ大谷とのメジャー初対決は圧巻の一語。ボールを先行させて0-2という不利なカウントになるも、3球目(96.8マイル=約155.7キロ)と4球目(97.5マイル=約156.9キロ)に、いずれも力強い4シームを投じてカウントを整え、最後は“伝家の宝刀”である91.5マイル(約147.5キロ)のスプリットで空振り三振に抑えたのだ。

 絶対的なクローザーが不在のレッドソックスにあって、球界屈指の実力を持つ“トラウタニ”をしっかりと封じた澤村。自らの存在をアピールするかのような力強いピッチングを披露したベテラン戦士には、地元メディアも賛辞を惜しまない。

 地元紙『The Eagle Tribune』は、「サワムラは並外れた才能を持つ二刀流スターを見事に封じた」と絶賛。また、中南米のスポーツ専門メディア『Con Las Bases Llenas』は「自信満々のヒロカズ・サワムラはエンジェルスを締めた」とレポートし、こう続けた。

「レッドソックスの日本人リリーフは、同胞のオオタニを見栄え悪くさせるように圧倒し、エンジェルスとの試合を危なげなく締めた。セーブがつく機会ではなかったものの、スイスイと投げ抜き、一球ごとに自信が増していくように見えた」

 力強い投球で、存在感を示した澤村。そんな右腕と大谷の日本人対決は、明日からの2連戦でも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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