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MLB

LA内でのトレードに業界内で異論? 米敏腕記者が大谷翔平の去就をリポート「ドジャースはエンジェルスに働きかけている」

THE DIGEST編集部

2022.07.30

トレードの噂が絶えない大谷。エンジェルスの苦境を思えば、それも当然なのかもしれない。(C)Getty Images

トレードの噂が絶えない大谷。エンジェルスの苦境を思えば、それも当然なのかもしれない。(C)Getty Images

 現地時間8月2日に迫ったメジャーリーグのトレードデッドライン。数多のスター選手たちの動向が話題となるなかで、偉才の去就も慌ただしくなっている。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 この日まで42勝56敗、ア・リーグ西地区4位と低迷するエンジェルスにあって、今季も異次元の活躍を続ける二刀流戦士は傑出している。とりわけ「投手」としては、9勝(6敗)、防御率2.81をマーク。さらに奪三振率はメジャートップの13.14と圧倒的なスタッツを誇っている。

 大谷の去就に関しては、7月上旬から話題となってきた。それに対して、エンジェルスの編成を取り仕切るペリー・ミナシアンGMは「オオタニとトラウトを中心に」再編すると豪語している。

 だが、いまのチーム状況では、大谷のような主力級はトレードに出すというのが一般的ではある。トレード価値が高く、かつ来オフにFA(フリーエージェント)となるため、彼のバリューに見合う、またはチームの望む若手有望株を手にし、再建に舵を切るというのがMLBの通例なのだ。

 ゆえに大谷のトレードの可能性を伝える報道は乱立。すでにサンディエゴ・パドレスやニューヨーク・メッツなどの複数球団が接触を図ったとも報じられている。そうしたなかで、新たな情報をすっぱ抜いたのが、MLB公式サイトなどで執筆するジョン・モロシ記者だ。
 
 MLBのありとあらゆる移籍情報を熱心に発信している敏腕としても知られるモロシ記者は、「オオタニが(今年中に)トレードされる可能性は低い」としつつ、有力球団のひとつとして挙げられているロサンゼルス・ドジャースの動きについて、次のように説いた。

「ドジャースはスーパースター獲得の可能性についてエンジェルスに働きかけようとしている。ただ、業界内では、オオタニがエンジェルスの地元のライバル球団に移籍することへの懐疑的な見方が多い」

 現地時間7月28日の試合後、トレードについて問われた大谷は「(エンジェルスに)残りたいかというよりは、やることをやるしかないです。どこのチームにいても、何をやるかは変わらないので」とコメント。あくまでチームの方針に従う意向を強く示している。

 刻一刻とトレードの期限は迫っている。そのなかでエンジェルスが急転直下で、チーム再建に動く可能性はあるのか。大谷が他球団に移籍となれば、エポックメーキングな交渉となるのは間違いないが……。

構成●THE DIGEST編集部

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