侍ジャパンに激震が走る事態となった。

　来る３月８日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に向けた日本代表に選出されていた鈴木誠也（シカゴ・カブス）が２月28日、無念の離脱となることがNPBエンタープライズ、日本野球機構より発表されたのだ。
 
　鈴木は25日のサンフランシスコ・ジャイアンツとのオープン戦前の練習中に、左脇腹の張りを訴えて欠場。その後、26日からは全体練習を離れ、アリゾナ州内の病院でMRI検査を受け、その診断結果が待たれていたが、正式に侍ジャパンへの参加を見送ることが決まった。

　走攻守で違いを生み出せるスラッガーとして、鈴木に対する栗山英樹監督の期待値も小さくなく、SB戦後には「元気に合流してくれることを信じています」と気丈に語っていた。

　今回の結果を受けて、代替選手の発表はまだ行われていないが、関係者からの話によれば近本光司（阪神）と西川龍馬(広島)の抜擢が囁かれている。また、鈴木と同じ右打者を優先に考えれば昨季パ・リーグ首位打者の松本剛（日本ハム）の可能性もゼロではない。

　いずれにしても、重要戦力として考えられていた鈴木の離脱は侍ジャパンにとって小さくない痛手と言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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