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MLB

「絶対に成功してやる」という強い気持ちと集中力、長期的な視野――『SHO-TIME 3.0』の著者が考えるカーショウと大谷翔平の共通点<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.05.30

サイ・ヤング賞3度、14年にはMVPとのダブル受賞も果たしたドジャース史上有数の大エース、カーショウ(左)と大谷(右)に共通するマインドとは? (C)Getty Images

サイ・ヤング賞3度、14年にはMVPとのダブル受賞も果たしたドジャース史上有数の大エース、カーショウ(左)と大谷(右)に共通するマインドとは? (C)Getty Images

  2024年の大谷翔平(ドジャース)の活躍ぶりを克明に記した書籍『SHO-TIME 3.0 大谷翔平 新天地でつかんだワールドシリーズ初制覇』(徳間書店刊)。その著者であるドジャースのビートライター、ビル・プランケット(『オレンジカウンティ・レジスター』紙)がインタビューに応じ、昨季の大谷の印象について語ってくれた。

【画像】プランケット氏が筆を取った『SHO-TIME 3.0 』好評発売中!

――大谷についてはそれまでにもいろいろと見聞きしていたと思いますが、実際に間近で取材してどのような印象を持ちましたか?

「最もインパクトがあったのは打球速度ですね。とにかくその速さに驚きました。実際、昨季のスタットキャストの平均打球初速はMLB全体でもアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と双璧でした。平たく言えば、「ジャッジと大谷の2人とそれ以外」というような印象すらありました。

 後は、なかなかコメントをとる機会がないということですね(笑)。定期取材などの限られた機会でしか話が聞けず、フィールド外ではそもそもコメントすらしてくれない。昨季は結婚という人生にとってかなり大きなことがありましたが、これについてもほとんど語ってくれませんでしたからね(笑)。

 我々ドジャースのビートライターは大谷だけでなくコーチや監督からも話が聞けるのでまだマシですが、まず大谷のコメントをとらなければいけない日本のメディアの皆さんはもっと大変だろうと思いましたね」
 
――本では大谷が昨季成し遂げた数々の偉業や名場面について描かれていますが、中でも印象に残っているシーンはどれでしょうか?

「一つはやはり、50-50を達成した9月19日のマーリンズ戦です。大記録まであと2本塁打&1盗塁に迫っていて、大谷自身も『今日絶対に達成してやるんだ』という気概をもってこのゲームに臨んでいました。それで実際に成し遂げたのですから、改めて大谷の偉大さを再認識しました。

 もう一つは、パドレスとの地区シリーズ第1戦です。大谷が3回に同点3ランを放った際、雄叫びを上げていたのが印象的でしたね。普段はあまり感情を露わにしないですから。やはり初のプレーオフの大舞台で値千金の一打を放ったことは、本人にとっても大きかったのでしょう」

――「スーパースターはプレーオフで活躍してこそ」という考え方もありますが、初のプレーオフの試合で結果を出したことで、大谷はまた一歩スターとしての階段を上げたと考えていいんでしょうか?

「その通りだと思います。たとえばマイク・トラウト(エンジェルス)は、選手としては殿堂入り級の実力を持っていることは誰もが知っている。ですが、彼のポストシーズン経験は14年の3試合だけですから。不運にも出場機会そのものが限られているために、正当な評価を受けられていない。プレーオフでの活躍によって、大谷も実力に見合う評価を得たと言っていいと思います」
 

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