NBA史上最高の選手(GOAT)は誰か――。
バスケットボール界において最もホットなテーマであり、その議論は今なお続けられている。マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)はその筆頭候補だが、元NBAヘッドコーチ(HC)のスタン・ヴァン・ガンディは時代も踏まえて別の選択肢をチョイスしている。
ブルズで1991~93年、96~98年と2度の3連覇を達成し、歴代トップとなるキャリア平均30.1点を誇る超絶スコアラーのジョーダン、“マンバ・メンタリティー”を武器にどこまでも勝利を追い求めたコビー、史上初の通算4万得点をクリアしたレブロン。いずれも長いNBAの歴史の中で、トップ・オブ・トップと言える存在だ。
とりわけ、GOAT論争においては「ジョーダンvsレブロン」の声が強いが、『The Ringer』のザック・ロウ記者は自身のポッドキャスト『The Zach Lowe Show』で、「ニコラはNBA史上最高のオフェンシブプレーヤーかもしれない。今、その可能性は無限にあると思う」と、トリプルダブル製造機のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)の名前を挙げた。
211cm・129kgのヨキッチは6年目の2020-21シーズンから史上13人目となる2年連続MVPを受賞。22-23シーズンはMVPこそ逃したが、念願のリーグタイトルを手にした。翌23-24シーズンに3度目のMVPを獲得したのち、昨季は平均29.6点、12.7リバウンド、10.2アシストをあげ、史上3人目となるシーズン平均トリプルダブルの偉業を成し遂げた。
今季もここまで20試合に出場して平均29.0点(リーグ6位)、12.8リバウンド(同1位)、11.1アシスト(同1位)をマーク。11月12日(日本時間13日)に行なわれたロサンゼルス・クリッパーズ戦では、今季NBA最多タイとなる55得点を叩き出しただけでなく、初のアシスト王も狙える勢いだ。
マイアミ・ヒート、オーランド・マジック、デトロイト・ピストンズ、ニューオリンズ・ペリカンズで指揮を執り、通算554勝をあげたヴァン・ガンディは、「彼(ヨキッチ)はNBA史上ベストプレーヤーかもしれない」とロウ記者の主張を受けて、自身の見解を述べた。
「私の息子は、『どのスポーツにおいても、選手をその時代の成績で比較する考え方はわかるけど、アスリートの進化を考えると、史上最高のバスケットボール選手20人はおそらくこの20年でプレーした選手たちだと言えるだろう』と言うんだ。
昔の選手たちも偉大だけれど、当時の実力だけで今のリーグに放り込んだら、大半はリーグ入りすらできないだろう」
さらに、ヴァン・ガンディは「私が話しているのは、歴代トップ75に入る選手たちだ」と言葉を続けた。
「人を貶めるつもりで言ってるわけじゃない。我々は時代とともに進化するものだ。選手たちはどんどん上達している。陸上や水泳のような競技で記録が更新され続けるのを見て、どうして我々のスポーツでは選手が成長し続けられないと思うのか。リーグでレブロン以上のキャリアを築いた者はいないし、ヨキッチは別次元の存在だ。もし今、NBAの歴史で1人を選ぶなら私はヨキッチを選ぶ」
“史上最強のセンター”の呼び声も高いヨキッチが、名実ともにGOAT論争に加わる日は訪れるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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ブルズで1991~93年、96~98年と2度の3連覇を達成し、歴代トップとなるキャリア平均30.1点を誇る超絶スコアラーのジョーダン、“マンバ・メンタリティー”を武器にどこまでも勝利を追い求めたコビー、史上初の通算4万得点をクリアしたレブロン。いずれも長いNBAの歴史の中で、トップ・オブ・トップと言える存在だ。
とりわけ、GOAT論争においては「ジョーダンvsレブロン」の声が強いが、『The Ringer』のザック・ロウ記者は自身のポッドキャスト『The Zach Lowe Show』で、「ニコラはNBA史上最高のオフェンシブプレーヤーかもしれない。今、その可能性は無限にあると思う」と、トリプルダブル製造機のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)の名前を挙げた。
211cm・129kgのヨキッチは6年目の2020-21シーズンから史上13人目となる2年連続MVPを受賞。22-23シーズンはMVPこそ逃したが、念願のリーグタイトルを手にした。翌23-24シーズンに3度目のMVPを獲得したのち、昨季は平均29.6点、12.7リバウンド、10.2アシストをあげ、史上3人目となるシーズン平均トリプルダブルの偉業を成し遂げた。
今季もここまで20試合に出場して平均29.0点(リーグ6位)、12.8リバウンド(同1位)、11.1アシスト(同1位)をマーク。11月12日(日本時間13日)に行なわれたロサンゼルス・クリッパーズ戦では、今季NBA最多タイとなる55得点を叩き出しただけでなく、初のアシスト王も狙える勢いだ。
マイアミ・ヒート、オーランド・マジック、デトロイト・ピストンズ、ニューオリンズ・ペリカンズで指揮を執り、通算554勝をあげたヴァン・ガンディは、「彼(ヨキッチ)はNBA史上ベストプレーヤーかもしれない」とロウ記者の主張を受けて、自身の見解を述べた。
「私の息子は、『どのスポーツにおいても、選手をその時代の成績で比較する考え方はわかるけど、アスリートの進化を考えると、史上最高のバスケットボール選手20人はおそらくこの20年でプレーした選手たちだと言えるだろう』と言うんだ。
昔の選手たちも偉大だけれど、当時の実力だけで今のリーグに放り込んだら、大半はリーグ入りすらできないだろう」
さらに、ヴァン・ガンディは「私が話しているのは、歴代トップ75に入る選手たちだ」と言葉を続けた。
「人を貶めるつもりで言ってるわけじゃない。我々は時代とともに進化するものだ。選手たちはどんどん上達している。陸上や水泳のような競技で記録が更新され続けるのを見て、どうして我々のスポーツでは選手が成長し続けられないと思うのか。リーグでレブロン以上のキャリアを築いた者はいないし、ヨキッチは別次元の存在だ。もし今、NBAの歴史で1人を選ぶなら私はヨキッチを選ぶ」
“史上最強のセンター”の呼び声も高いヨキッチが、名実ともにGOAT論争に加わる日は訪れるだろうか。
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