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「マイケルがもたらしたものは並外れている」元ブルズ戦士が語る“GOAT論争”「レブロンはピッペンやマジックと比較されるべき」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.11.26

GOATの代表格に挙げられるレブロン(左)とジョーダン(右)。元ブルズのブラウンの見解は?(C)Getty Images

GOATの代表格に挙げられるレブロン(左)とジョーダン(右)。元ブルズのブラウンの見解は?(C)Getty Images

 マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、“史上最高の選手(GOAT)”の代表格として議論されるスーパースターだ。

 どちらが1番なのかは、個人の基準によって様々だが、元NBA選手のランディ・ブラウン(元ブルズほか)は、レブロンの偉大さを認めつつも、ジョーダンに軍配を上げている。

 1984年のドラフト全体3位指名でブルズに入団したジョーダンは、初年度からエースの座に就くと、86年のプレーオフ1回戦でラリー・バード擁する強豪ボストン・セルティックス相手に1試合63得点をマーク。1986−87シーズンからは7年連続で得点王のタイトルを手にし、91~93年にはスコッティ・ピッペンとの強力デュオで3連覇を成し遂げた。

 最初の現役引退を経て、95年3月に電撃復帰し、96~98年にはピッペン、デニス・ロッドマンとの三銃士で再び3連覇を達成。その後、2001~03年にはワシントン・ウィザーズで2度目の現役復帰を果たし、NBA歴代5位の通算3万2292得点を記録した。

 一方、2003年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたレブロンは、これまでクリーブランド・キャバリアーズ、マイアミ・ヒート、レイカーズの3チームに在籍。今季でリーグ史上最長となる23年目を迎え、通算出場試合数は歴代2位の1563試合、同1位の4万2195得点をはじめ、同4位の1万1596アシスト、同25位の1万1734リバウンド、リーグ優勝とシーズンMVP各4回、五輪金メダル3回など、輝かしい実績を誇る。
 
 ファイナルでは6戦無敗でいずれもMVPに選ばれたジョーダンに対し、レブロンは通算10度のファイナルで4勝6敗。それでも、ヒート(12、13年)、キャブズ(16年)、レイカーズ(20年)を頂点へ導き、いずれもファイナルMVPに輝いた実績は見逃せない。

『ESportsBets』のインタビューにて、ジョーダン対レブロンの“GOAT論争”について質問されたブラウンは、「(話を)聞く相手を間違えているよ。私はレブロンのファンなんだ。彼の家族とは個人的に知り合いだし、オハイオ州に住んでいた高校時代のレブロンに会ったこともある。当時は、今のレブロンになるとは誰も思っていなかった」と断った上で、自身の見解を述べた。

「でも、マイケルがバスケットボール界にもたらしたものは並外れている。彼が史上最高の選手であることは明らかだ。ファイナルでは6勝0敗。ユニフォームを着ている時も脱いだ後も、NBAのあるべき姿の基準を確立した。

 マイケルとレブロンを比較するのは無理がある。バスケットボールの能力という点では、レブロンはスコッティ・ピッペンやマジック・ジョンソンと比較されるべきだ」

 もっとも、ブラウンは“ファン”だというレブロンに関してもフォローは忘れなかった。

「それでもレブロンが今も続けていることは本当に素晴らしい。彼の姿が見られなくなる日は悲しいだろう。私は永遠に彼のファンだ。レブロンはどんなチームにも加わって馴染める選手の1人だ。

 彼はスコッティ・ピッペンが我々のために果たした役割をこなす。どんな状況にも適応し、チームを強くしてくれる。彼とルカ(ドンチッチ)がコートに立つ時は、常に脅威となるだろう。レブロンは十分なキャリアを積んでいるから、そのバトンをルカに託すことに何の抵抗もないんだ」

 ブラウンは最後まで英雄2人に対してリスペクトを示していた。

構成●ダンクシュート編集部

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