バスケットボールにおいて、ボールがラインを割りそうになった時、相手選手にボールを当てて自分たちのポゼッションにしようとする行為はごく普通のプレーだ。ぶつけられた側はムッとはするだろうが、それが原因で乱闘に発展することは、まずないと言っていい。
だが、現地時間12月7日(日本時間8日、日付は以下同)のニューヨーク・ニックス対オーランド・マジック戦で起きた“相手にボールをぶつけるプレー”は、明らかにスポーツマンシップに反する行為だった。
第4クォーター残り6分13秒、ニックスのポゼッション。トランジションからレイアップに持ち込もうとしたOG・アヌノビーだが、アンソニー・ブラックにスティールされ、後ろから走ってきていたデズモンド・ベインがボールを手にする。
特にボールがラインを割りそうな状況でもなく、このままマジックが逆速攻に持ち込むことも可能な場面。ところがベインは、ゴールポスト付近に倒れ込んでいたアヌノビーに向かって、ボールを思いっきり投げつけたのだ。
このプレーでアウト・オブ・バウンズになり、ルール上はマジックのポゼッションになった。だが、心情的にアヌノビーが納得いかないのは当然だろう。どうあってもマジックのオフェンスになるはずの状況下で、ストレス発散の捌け口に利用されたかの如く、意味もなくボールをぶつけられたからだ。
この非人道的な行為に、アリーナは騒然。一時プレーが中断し、小競り合いにまでは発展しなかったものの、選手たちが“事件現場”に集まり、レフェリーやスタッフたちが間に入って場を収める事態となった。
その後、審判によりレビューが行なわれ、結果はベインのテクニカルファウルに。マジックボールであることに変わりはなかったが、相手に1本余計にフリースローを与えることとなってしまった。
当の本人であるアヌノビーとベインは、直後から笑顔で話していたため遺恨はなさそうだが、収まりがつかないのはニックスファン。この試合が本拠地マディソンスクエア・ガーデンで行なわれていたこともあり、その後はベインがボールを持つたびに地元ファンから大ブーイングが巻き起こっていた。
ちなみに、ベインは11月4日のアトランタ・ホークス戦でも似たようなプレーを行なっており、もはや癖になっているのかもしれない。
試合はニックスが106-100で勝利。両軍はイースタン・カンファレンスの上位を争うライバル同士だけに、今後のマッチアップでは戦いの激しさが一層増しそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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だが、現地時間12月7日(日本時間8日、日付は以下同)のニューヨーク・ニックス対オーランド・マジック戦で起きた“相手にボールをぶつけるプレー”は、明らかにスポーツマンシップに反する行為だった。
第4クォーター残り6分13秒、ニックスのポゼッション。トランジションからレイアップに持ち込もうとしたOG・アヌノビーだが、アンソニー・ブラックにスティールされ、後ろから走ってきていたデズモンド・ベインがボールを手にする。
特にボールがラインを割りそうな状況でもなく、このままマジックが逆速攻に持ち込むことも可能な場面。ところがベインは、ゴールポスト付近に倒れ込んでいたアヌノビーに向かって、ボールを思いっきり投げつけたのだ。
このプレーでアウト・オブ・バウンズになり、ルール上はマジックのポゼッションになった。だが、心情的にアヌノビーが納得いかないのは当然だろう。どうあってもマジックのオフェンスになるはずの状況下で、ストレス発散の捌け口に利用されたかの如く、意味もなくボールをぶつけられたからだ。
この非人道的な行為に、アリーナは騒然。一時プレーが中断し、小競り合いにまでは発展しなかったものの、選手たちが“事件現場”に集まり、レフェリーやスタッフたちが間に入って場を収める事態となった。
その後、審判によりレビューが行なわれ、結果はベインのテクニカルファウルに。マジックボールであることに変わりはなかったが、相手に1本余計にフリースローを与えることとなってしまった。
当の本人であるアヌノビーとベインは、直後から笑顔で話していたため遺恨はなさそうだが、収まりがつかないのはニックスファン。この試合が本拠地マディソンスクエア・ガーデンで行なわれていたこともあり、その後はベインがボールを持つたびに地元ファンから大ブーイングが巻き起こっていた。
ちなみに、ベインは11月4日のアトランタ・ホークス戦でも似たようなプレーを行なっており、もはや癖になっているのかもしれない。
試合はニックスが106-100で勝利。両軍はイースタン・カンファレンスの上位を争うライバル同士だけに、今後のマッチアップでは戦いの激しさが一層増しそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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