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NBA

7戦連続120失点以上と守備が崩壊中のキングス。リーダーのバーンズとフォックスが胸の内を吐露

秋山裕之

2021.01.17

7試合連続で120失点以上とディフェンスが崩壊中のキングス。バーンズ(手前)は「僕らはソフトなプレーをしてしまっている」とチームに警鐘を鳴らした。(C)Getty Images

7試合連続で120失点以上とディフェンスが崩壊中のキングス。バーンズ(手前)は「僕らはソフトなプレーをしてしまっている」とチームに警鐘を鳴らした。(C)Getty Images

 1月15日(日本時間16日、日付は以下同)終了時点で、サクラメント・キングスはウエスタン・カンファレンス13位の5勝8敗。ウエスト最下位でもなければ、リーグワーストの戦績に沈んでいるわけでもない。

 チームには平均20点以上をあげる選手はいないが、ディアロン・フォックスの平均18.8点を筆頭に、ハリソン・バーンズが17.1点、バディ・ヒールドが15.2点、リショーン・ホームズが13.8点、マービン・バグレー三世が12.8点、さらに新人もタイリース・ハリバートンも平均11.9点と上々の成績を残している。

 だがチームは直近7試合で2勝5敗と負け越しており、いずれも120失点以上とディフェンスが崩壊。平均失点(123.2点)はリーグ最下位となっている。

 もともと、今季のキングスでディフェンスに定評がある選手はバーンズとコリー・ジョセフくらいで、開幕前からチームのウィークポイントではあったものの、ここまで低迷していては白星を掴むのは難しい。

 バーンズは16日に「今、僕らはソフトなプレーをしてしまっている」と切り出し、「ディフェンス面で相手に対して十分に抵抗できていない。相手に自由かつイージーなプレーを許している」と危機感を露わにした。

 ここ7試合のうち、20点差以上の大敗が4度あることについても、バーンズは「本来はコントロールできるミスや努力で補えること、コミュニケーションミスの部分が積み重なってしまった」と反省するも、「僕たちがフォーカスできれば、改善できる」と前を向いていた。
 
 オフェンスでは誰にでもショットの好不調があるが、ディフェンスについては健康体であればあとはコミュニケーションや集中力、意識で一貫したパフォーマンスができるだけに、フォックスは個々の問題でもあると話す。

「スキームじゃない。130点も取られることをコーチがストップできるわけじゃないからね。コートにいる俺たちが、自分のマッチアップ相手をガードできるかどうかなんだ」

 バーンズもこの言葉に同意しており、「間違いない。僕ら選手たちにかかっているんだ。僕らはプロフェッショナルなのだから。朝起きて準備し、(ディフェンスでも)しっかりとこなすことが大事」と口にしている。

 16日にキングスはフルコンタクトのチーム練習をこなし、連敗脱出をかけて17日にニューオリンズ・ペリカンズ戦に挑む。

 ペリカンズもここまで4勝7敗でウエスト14位に沈んでいるものの、このチームにはブランドン・イングラム(平均23.5点)、ザイオン・ウィリアムソン(同21.8点)という厄介なフォワードデュオがおり、油断は禁物だ。

「俺たちは一生懸命になってフィジカルな戦いをしていかなきゃいけない。それがNBAバスケットボールってやつさ。フィジカルに、ファウルなしでディフェンスすることだ」

 フォックスがそう話したように、キングスはペリカンズ戦で連敗を止め、7試合連続で120失点以上という不名誉な記録から脱却することができるのか注目したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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