2022-23シーズンのボストン・セルティックスは、プレーオフのイースタン・カンファレンス決勝でマイアミ・ヒートに3勝4敗で敗退し、2年連続のNBAファイナル進出はならなかった。
2014年のプロ入りからセルティックス一筋のガード、マーカス・スマートは61試合の出場で平均11.5点、3.1リバウンド、6.3アシスト、1.5スティールを記録。得点は過去4シーズンで最少だったが、アシストはキャリアハイの数字だった。
これまでスマートはハッスルアウォードを3度、最優秀守備選手賞を1度、オールディフェンシブ1stチームに3度選ばれているように、リーグ屈指のディフェンダーとして知られている。
6月20日に『The Big Lead』へ公開されたインタビューで、スマートはオフシーズンにおける身体のリカバリー方法をこのように話していた。
「シーズンが終わったら、長めの休みを取るようにしている。そこでメンタル面とフィジカル面の両方を回復させるのさ。だいたい6週間くらいかな。そこからゆっくりと戻すようにしている。その過程で、アイスバスやマッサージ、睡眠をたっぷりとるんだ。リカバリーの過程で健康かつ身体にいいものを食べることも回復の助けになっているよ」
セルティックスの“ハート&ソウル”は身長193㎝と決して上背はないものの、テイクチャージやディフレクション、ルーズボールダイブなど身体を張ったプレーで試合の流れを何度も変えてきた。
5月下旬に『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が、NBAがフロッピングに対してルールを厳しくしていく意向だと報道。昨季(2022-23シーズン)までは、試合中に明らかなフロッピングと判断された場合はテクニカルファウル、試合後にフロッピングが認められると、その選手へ罰金処分が科されていた。
今回シャラニア記者が報じたのは、試合中にフロッピングとみなされた場合はテクニカルファウルで相手チームへフリースローが与えられるというもの。7月のサマーリーグからテストされる可能性があり、そこで問題なければ最短で来季から適用される。
フロッピングは、相手と接触した際に不必要に吹っ飛んだり、倒れることでファウルを誘発するプレー。その際に体格差やパワーは関係なく、オーバーリアクションによってフロッピングという“演技”が成立している部分もある。
スマートは「僕が思うのは、注目を浴びる(スター)選手の多くがオフェンス、ディフェンスの両面でフロップしていることをみんなが忘れてしまう傾向にある。難しいのは、フロップかそうでないかは、レフェリーの判断に委ねられていることなんだ」と語り、さらにこう続けていた。
「レフェリーたちが毎晩、ものすごく難しい仕事をしていることは知っている。僕は彼らの仕事ぶりを称賛しているんだ。だから、フロップのコールがコートの両エンドで一貫している限り、僕としては問題ないね」
NBAが上記のフロッピングに関するルールを採用した場合、ゲームにどのような影響を与えるのか興味深いところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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2014年のプロ入りからセルティックス一筋のガード、マーカス・スマートは61試合の出場で平均11.5点、3.1リバウンド、6.3アシスト、1.5スティールを記録。得点は過去4シーズンで最少だったが、アシストはキャリアハイの数字だった。
これまでスマートはハッスルアウォードを3度、最優秀守備選手賞を1度、オールディフェンシブ1stチームに3度選ばれているように、リーグ屈指のディフェンダーとして知られている。
6月20日に『The Big Lead』へ公開されたインタビューで、スマートはオフシーズンにおける身体のリカバリー方法をこのように話していた。
「シーズンが終わったら、長めの休みを取るようにしている。そこでメンタル面とフィジカル面の両方を回復させるのさ。だいたい6週間くらいかな。そこからゆっくりと戻すようにしている。その過程で、アイスバスやマッサージ、睡眠をたっぷりとるんだ。リカバリーの過程で健康かつ身体にいいものを食べることも回復の助けになっているよ」
セルティックスの“ハート&ソウル”は身長193㎝と決して上背はないものの、テイクチャージやディフレクション、ルーズボールダイブなど身体を張ったプレーで試合の流れを何度も変えてきた。
5月下旬に『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が、NBAがフロッピングに対してルールを厳しくしていく意向だと報道。昨季(2022-23シーズン)までは、試合中に明らかなフロッピングと判断された場合はテクニカルファウル、試合後にフロッピングが認められると、その選手へ罰金処分が科されていた。
今回シャラニア記者が報じたのは、試合中にフロッピングとみなされた場合はテクニカルファウルで相手チームへフリースローが与えられるというもの。7月のサマーリーグからテストされる可能性があり、そこで問題なければ最短で来季から適用される。
フロッピングは、相手と接触した際に不必要に吹っ飛んだり、倒れることでファウルを誘発するプレー。その際に体格差やパワーは関係なく、オーバーリアクションによってフロッピングという“演技”が成立している部分もある。
スマートは「僕が思うのは、注目を浴びる(スター)選手の多くがオフェンス、ディフェンスの両面でフロップしていることをみんなが忘れてしまう傾向にある。難しいのは、フロップかそうでないかは、レフェリーの判断に委ねられていることなんだ」と語り、さらにこう続けていた。
「レフェリーたちが毎晩、ものすごく難しい仕事をしていることは知っている。僕は彼らの仕事ぶりを称賛しているんだ。だから、フロップのコールがコートの両エンドで一貫している限り、僕としては問題ないね」
NBAが上記のフロッピングに関するルールを採用した場合、ゲームにどのような影響を与えるのか興味深いところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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