専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「混乱を引き起こす厄介者も必要」ロケッツ入りした“トラブルメーカー”ブルックスをレディックが擁護「彼は価値ある選手」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.03

トラブルメーカーと化したブルックスがロケッツにもたらすのは、闘争心か、それとも混乱か。(C)Getty Images

トラブルメーカーと化したブルックスがロケッツにもたらすのは、闘争心か、それとも混乱か。(C)Getty Images

 現地時間7月1日、NBAはFA(フリーエージェント)選手たちとの交渉解禁2日目を迎え、ディロン・ブルックスがヒューストン・ロケッツと4年8000万ドル(約115億2000万円)の契約に合意したと報じられた。

 ロケッツは2020-21、2021-22シーズンとリーグワーストの戦績に終わり、今季もサンアントニオ・スパーズと並んでウエスタン・カンファレンス最下位タイの22勝60敗(勝率26.8%)と低迷。

 そこでチームは今季終了後、スティーブン・サイラスHC(ヘッドコーチ)のチームオプションを破棄して決別し、イーメイ・ユドカを新たな指揮官として招聘。6月30日のFA戦線初日にポイントガードのフレッド・ヴァンブリートと3年1億3000万ドル(約187億2000万円)という巨額な契約に合意したことに加え、ビッグマンのジョック・ランデールと4年3200万ドル(約46億800万円)、今季デンバー・ナゲッツのローテーションプレーヤーとして優勝に貢献したベテランフォワードのジェフ・グリーンとも1年600万ドル(約8億6400万円)で合意と報じられており、経験豊富な中堅やベテランをロスターに加えている。
 
 もともと、ロケッツはジェイレン・グリーン、ケビン・ポーターJr、アルペレン・シェングン、ジャバリ・スミスJr.といった有望な若手を抱えているが、彼らの牽引役としてラプターズで優勝経験のあるヴァンブリート、さらにランデールとグリーンというフロントコートの人材も補強。そして今季途中からメンフィス・グリズリーズで“厄介者”扱いされてきたブルックスもチームに加えることになった。

 ブルックスと言えば、今年3月にルーズボールを追いかけていた際にカメラマンを突き飛ばして罰金処分を科され、ロサンゼルス・レイカーズとのプレーオフ1回戦ではレブロン・ジェームズを「年寄り」呼ばわり。試合中に股関付近へパンチを見舞い、試合に敗れると会見に応じずまたもや罰金と、手に負えないトラブルメーカーとなったことで、プレーオフ敗退後にはグリズリーズから“再契約はしない”と通達を受けるなど、今季だけで一気に悪役と化した感がある。
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号