現地時間９月27日（日本時間28日、日付は以下同）、ダラス・マーベリックスのトレーニングキャンプが幕を開け、一足早く2023－24シーズンを始動させた。

　今年のトレーニングキャンプは通常であれば10月３日開始だが、北米以外でプレシーズンゲームが組まれているチームはこの日からスタートとなる。マブズは10月５、７日にアラブ首長国連邦でミネソタ・ティンバーウルブズとの「NBAアブダビゲームズ」、10日にはスペインの首都マドリードでレアル・マドリードと対戦する。

　その後アメリカへ戻り、20日にデトロイト・ピストンズとのプレシーズンゲーム最終戦をこなし、25日に大型新人ヴィクター・ウェンバンヤマが所属するサンアントニオ・スパーズとの開幕戦を迎えることとなる。

　マブズは一昨季のプレーオフでカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がったものの、昨季はウエスタン・カンファレンス11位の38勝44敗（勝率46.3％）と低迷。プレーオフ連続出場は３シーズンで途切れ、今季は復活を期す１年となる。
  　チームの柱はスーパースターのルカ・ドンチッチと、昨季途中にトレードで獲得したカイリー・アービングの２人だ。アービングとは今夏に再契約を結んで引き留めに成功。キャンプ初日を終えたドンチッチは、デュオ形成２年目を迎える相棒との連係に手応えを感じている様子だった。

「良くなっていくのは間違いないね。彼はシーズン途中にやって来て、僕らにはあまり多くの時間がなかった。ケミストリーを構築するには時間がかかるんだ。特にコート上ではね。僕らにはトレーニングキャンプも、プレシーズンもなかった。だから今シーズンは格段に良くなっていくと思う」

　マブズは昨季、ドンチッチとアービングが同時にコートに立った444分間で、オフェンシブ・レーティング119.2という驚異的な数値を叩き出していた。しかし、ディフェンス面が機能せず、勝ち星を伸ばすことはできなかった。

　就任３年目を迎えるジェイソン・キッドHC（ヘッドコーチ）も、チームの課題について次のように語っている。