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NBA

ブルズの守備職人カルーソが「今の僕を形成した」Gリーグ時代の恩師に感謝「彼のためにプレーしたことは本当に楽しかった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.11.23

ドラフト時は無名の存在だったカルーソ。現在のプレースタイルを形成したのは、ダクノーHCの指導によるものが大きかったようだ。(C)Getty Images

ドラフト時は無名の存在だったカルーソ。現在のプレースタイルを形成したのは、ダクノーHCの指導によるものが大きかったようだ。(C)Getty Images

 11月22日(日本時間23日、日付は以下同)にペイコム・センターで開催されたシカゴ・ブルズとオクラホマシティ・サンダー戦は、116-102でホームのサンダーが勝利を飾った。

 6連勝のサンダーは、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーがゲームハイの40得点、12アシストに5リバウンド、3ブロックと大暴れ。さらにアイザイア・ジョーが5本の3ポイントを含む20得点、チェット・ホルムグレンが18得点、13リバウンド、4ブロック、ケンリッチ・ウィリアムズが13得点、5リバウンド、ジョシュ・ギディーが10得点、6リバウンド、2スティールと続いた。

 この日デンバー・ナゲッツがオーランド・マジックに敗れたこともあり、サンダーは11勝4敗(勝率73.3%)でウエスタン・カンファレンス2位へ浮上。首位のミネソタ・ティンバーウルブズ(11勝3敗/勝率78.6%)を0.5ゲーム差で追っている。

 ちなみに、この日サンダーのマーク・ダグノーHC(ヘッドコーチ)は、ブルズで指揮を執る元サンダーのビリー・ドノバンHCとの“師弟対決”に勝利。就任3年目の昨季、ダクノーHCは自己最高の40勝42敗(勝率48.8%)を残したが、プレーイン・トーナメントの第8シード決定戦でウルブズに敗れて惜しくもプレーオフを逃していた。
 
 昨季、ダクノーは指揮官としての評価を飛躍的に高めたが、38歳の青年コーチが現ブルズのアレックス・カルーソの成長を促したことも見逃せない。カルーソはテキサス大A&M校から2016年9月にサンダーと契約も、開幕直前にウェイブ(保有権の放棄)され、2016-17シーズンにサンダー傘下のGリーグチーム(オクラホマシティ・ブルー)でプレーしていた。

 同年にブルーで50試合に出場し平均11.9点、3.9リバウンド、5.2アシスト、2.2スティールを残したカルーソにとって、当時の指揮官がダグノーだった。そこで学んだディフェンスにおける原則が、現在のカルーソを形成するうえで大いに役立ったという。

「僕らは毎日ドリルをこなした。スティックハンド(ボールマンへのプレッシャー)やクローズアウトとか、すごく基本的で退屈なディフェンスのドリルさ。僕は本気で取り組んだ。それが今の僕を形成した。どんなことでも、僕は100%の力で注ぎ込むようになったんだ」

 カルーソは翌2017-18シーズンからロサンゼルス・レイカーズ入りし、2WAY契約から本契約を勝ち取り、2020年の優勝に貢献した。さらにブルズ在籍2年目の昨季はオールディフェンシブ1stチーム入りと、リーグ指折りの守備巧者へと成長を遂げた。
 
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