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NBA

「彼以上にふさわしい人物はいない」通算アシスト数で歴代2位のキッドが3位のポールを称賛「競い合うことを愛している」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.03.15

通算アシストとスティールの2部門で歴代3位につけるポール(左)。来季にはいずれも2位のキッド(右)を超えそうだ。(C)Getty Images

通算アシストとスティールの2部門で歴代3位につけるポール(左)。来季にはいずれも2位のキッド(右)を超えそうだ。(C)Getty Images

 現地時間3月13日、ゴールデンステイト・ウォリアーズは、敵地アメリカンエアラインズ・センターでダラス・マーベリックスに99-109で敗れ、ウエスタン・カンファレンス10位の34勝31敗(勝率52.3%)とした。

 ステフィン・カリーが右足首捻挫のため3試合連続で欠場するなか、ジョナサン・クミンガがゲームハイの27得点、アンドリュー・ウィギンズが17得点、5リバウンド、ブランディン・ポジェムスキーが11得点、5リバウンド、6アシスト、4スティール、トレイス・ジャクソン・デイビスが10得点、9リバウンドを記録するが及ばず。

 カリーの代役として先発ポイントガード(PG)を務めたクリス・ポールは31分10秒のプレータイムで9得点、4リバウンド、4アシストをマーク。勝利に導くことはできなかったものの、ターンオーバーはゼロとさすがの安定感を見せた。

 そのポールが偉大な記録に着々と迫っている。キャリア19年目、38歳の大ベテランは、レギュラーシーズン通算1万1790アシスト、2597スティールでいずれもNBA歴代3位の座にいる。
 
 この2部門でポールの上にいるのは、1万5806アシスト、3265スティールでいずれも歴代トップに君臨するジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)と、1万2091アシスト、2684スティールでどちらも2位にランクするジェイソン・キッド(元マブズほか)のレジェンド2人。

 現在マブズで指揮を執るキッドHC(ヘッドコーチ)は、ウォリアーズ戦前の会見で自身の記録に近づいている“ポイント・ゴッド”についてこう話していた。

「私の記録を超える上で、これ以上の選手はいない。彼は(将来に)殿堂入りするキャリアを送ってきた。PGのポジションについて語る時、彼はまさに成功の青写真を指している。チームを率いたベストな1人として語り継がれていくだろう」

 ポールは今季、41試合の出場で平均27.1分、9.3点、3.9リバウンド、7.0アシスト、1.29スティールを記録。アシストとスティールではチームトップに立っている。

 レギュラーシーズン残り17試合にフル出場した場合、計算上アシストは1万1909本、スティールは2618本になるため、今季中にキッドの記録を上回る可能性は低いと言わざるを得ない。

 とはいえ、5月に39歳を迎える司令塔は、今も所属チームにとって貴重な存在であることに変わりない。来季も現役を続行するとなれば、アシストとスティールの2部門で歴代2位へ順位を上げることだろう。
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