ウエスタン・カンファレンス・ファイナル第５戦でミネソタ・ティンバーウルブズを124－94と大差で下し、オクラホマシティ・サンダーは堂々のファイナル出場を決めた。

　カンファレンス・ファイナルMVPは、シリーズ平均31.4点、8.2アシストと、安定したパフォーマンスでチームを牽引したシェイ・ギルジャス・アレキサンダーが納得の受賞となったが、「みんなで勝ち取ったもの」と言わんばかりに、受け取ったトロフィーをすぐさまチームメイトたちに回していた姿は、このチームのケミストリーを象徴していた。

　試合後の会見でも、彼らチームメイトが自分にとってどのような存在であるかを尋ねられたSGA は「彼らはスペシャルだ」と口火を切ったあと、こう続けた。

「一番大きな点は、彼らのおかげでNBAが仕事だと感じないことだ。移動や厳しい時期、浮き沈みといったこともあるなかで、時にはそう感じることもある。まあ、NBAにいてそうしたことについて文句言うなんて甘えているように聞こえるかもしれないけれど、ともあれ、彼らは僕がまだ子どもの頃に、楽しんでバスケットボールをしてた頃のような気分にさせてくれるんだ。それが自分たちを、本当の意味で良いチームにしていると思う」
  　そうして楽しいと感じながらプレーできていることが、選手たちから最高のパフォーマンスを引き出しているのだと、チームの大エースは強さの秘訣を明かした。

「このメンバーで一緒にプレーするのが本当に楽しいんだ。そうやって何かを楽しみながらやっている時には全力を出せるし、卓越したパフォーマンスをすることができる。それが仕事かどうかは関係なく、楽しんでやれていることは極めることができるんだ。僕たちが傑出したチームである理由はそこにある」

　SGAだけでなく、チームのメンバーたちも同様に、たびたびチームのケミストリーの良さについて発言している。

“J-will” ことジェイリン・ウィリアムズもその１人。現地時間３月７日（日本時間８日）のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で自身初のトリプルダブル（10得点、11リバウンド、11アシスト）を記録して快勝に貢献した試合後、チームメイトたちから水シャワー攻めの祝福を浴びたことについて感想を聞かれた時、彼はこんな回答をしている。