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侍ジャパン

決勝を控えた韓国の状態は?「打たれても攻めて投げる」と投手陣は平常心。主軸打者も"前哨戦"で「対応できた」と自信の表情【プレミア12】

室井昌也

2019.11.17

16日の前哨戦は10対8の乱打戦に。日韓ともに投手陣が崩れたが、決勝ではどうなるのか。写真:滝川敏之

16日の前哨戦は10対8の乱打戦に。日韓ともに投手陣が崩れたが、決勝ではどうなるのか。写真:滝川敏之

 16日に行われたプレミア12のスーパーラウンド最終戦、ともに決勝進出を決めていた日本と韓国の対戦は10対8で日本が勝利した。

 44,224人の観客が東京ドームを埋めたこの試合。日本への応援が場内を包む中でプレーした外野手のイ・ジョンフは試合後、「韓国から応援に来てくれている人たちもいた。決勝戦ではその人たちの声援、期待に応えられるように頑張りたい」と話した。

 イ・ジョンフの父は1998年から3シーズン中日に在籍したイ・ジョンボム(現LGコーチ)。21歳のイ・ジョンフは父が中日にいた時に名古屋で生まれた。そのためこの日、5回表に代走として途中出場し、彼の名前がコールされると、場内では日本のファンからもささやかな拍手と歓声が起きた。
 
 イ・ジョンフは自身の出身地であり、父がプレーした日本で試合を行うことについてこう語った。

「父が東京ドームでプレーしている姿(2006年ワールド・ベースボール・クラシック/WBC)を見に来た時に、自分もこういう国際大会の舞台でプレーしたいと思った。想像していたよりも若い年齢でこの場に立てていることを光栄に思う。これからもこのような試合に出続けられるよう、頑張っていきたい」

 また打線の中軸を担うキム・ヒョンス外野手は試合を振り返り、「両チームともにベストメンバーではなかったが、日本のいい投手、いい打者を見られてよかった。対応できたと思うので明日(決勝戦)はいい試合になるだろう」と穏やかな表情を浮かべた。

 韓国は2015年の前回大会で優勝しているが、その時のMVPがキム・ヒョンスだった。キム・ヒョンスは今回と4年目の違いについて「そんなに変わらない。いつも自信を持ってプレーしているし、明日も試合に集中して頑張りたい」と言う。

 31歳のキム・ヒョンスはチームのキャプテンでもある。
「きょうの試合は敗れたが選手たちはよくやったと思う。なかなか試合に出られなかった選手のいい姿を久々に見ることができた。明日はもっと守備に集中していきたい」と決意を述べた。
 

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