MLB専門チャンネル『MLB Network』の司会者グレッグ・アムシンガー氏と元MLB選手のハロルド・レイノルズ氏、ジェイク・ピービー氏は、現地８月６日配信の番組内で、大谷翔平（ロサンゼルス・ドジャース）を取り上げた。

　３人は大谷がセントルイス・カーディナルス戦に先発登板し４回１失点、被安打２、８奪三振をマークしながら、打者として２ランホームランを放った試合を振り返り、唯一無二のスーパースターの偉大さを力説した。 　2007年にサイ・ヤング賞を獲得したピービー氏は「リーグ最高の打者」である大谷のピッチング面に注目。100マイル（約160キロ）超えのストレートや大きく変化するスライダー、ときにはカーブなどを織り交ぜて打者を圧倒する姿に「ダルビッシュ有（サンディエゴ・パドレス）のような、様々な見た目と球筋だ」と“七色の変化球”を操る日本人投手を重ね、「これほどの球種と球威を併せ持つ選手は他にいない」と絶賛した。

「『カーディナルスが勝ったのに、オオタニの話をしてるなんて正気か？』とセントルイスにいる友人からテキストが届いた。ああ、人々は私に不満のようだね」と語ったのはアムシンガー氏。「もしオオタニ疲れを感じているなら、ファンとしての情熱を再燃させる必要がある。なぜなら我々が目撃しているのは、このゲームをプレーしたなかで最も才能のある人間だからだ」と“ショータイム”を楽しむべきだと主張した。

　そして元オールスター二塁手のレイノルズ氏も「我々は今後二度と見られないものを見ている。他にもスター選手は出てくると思うが、こんな活躍はできないだろう」とアムシンガー氏の意見に同調。以下のように、大谷が特別な存在だと強調した。

「史上最高の選手が一時代を支配しているんだ。我々はマイケル・ジョーダン時代のジョーダンを見ているようなもの。ジョーダンがプレーしていた時も素晴らしいバスケットボール選手はたくさんいたが、話題になるのは一人だけだった。勝っても負けても引き分けでも」

　二刀流の偉才が切り開いた“前人未到”の道を歩む選手は、今後二度と現れないのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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