プロ野球

【西武投手陣の最新序列は?】古巣復帰の松坂が先発6番手。平良、ギャレットは「勝利の方程式」入りか

中島大輔

2020.03.17

オープン戦で結果を残した松坂が先発6番手に滑り込みそうだ。写真:滝川敏之

 猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で開幕は延期になったが、いずれの球団も来るべき時に備えて準備を進めている。果たして、西武の投手陣はどんな陣容で開幕を迎えるのか。一軍で出場機会を得られそうな選手を対象に、キャンプやオープン戦で見えてきた現時点での序列を整理する。

<記号の見方>
◎=先発/ブルペンの柱、〇=一軍有力、△=一軍当落線上、★=将来の主戦投手候補、×=故障離脱中/開幕二軍濃厚

【先発】
◎ニール
◎髙橋光成
○松本航
○今井達也
○本田圭佑
〇松坂大輔【NEW】
△十亀剣
△ノリン【NEW】
△榎田大樹
△與座海人
△内海哲也
×多和田真三郎

 開幕投手を争ったニールと髙橋光が先発陣の軸となる。昨季12勝1敗のニールは相手球団の研究が進むことが予想される一方、来日2年目を迎え、異国の環境に適応済みであり、シーズン序盤から自分の力を発揮できるのはプラス材料だ。高卒5年目の昨季、自身初の2ケタ勝利をマークした髙橋光は投球フォームの中で左足が折れる点を見直し、メカニクスの改善を図るなど飛躍が期待される。
 
 チームの浮沈という意味では、今井、松本のドラフト1位右腕に寄せられる期待は大きい。ともにセットポジションでの投球に課題を残す半面、好調時に見せる球威、変化球の切れ味は一級品。調子の悪い時にどれだけ試合を作れるかが課題であり、伸びしろでもある。

 昨季6勝を挙げた本田、オープン戦で結果を残した松坂が先発5、6番手か。昨季クオリティ・スタート率58.8%でリーグ5位タイだった十亀、西武で初登板を目指す内海、18年に11勝を挙げた榎田も虎視淡々とチャンスを窺う。

 新戦力のノリンは開幕前に左腕の張りを訴えたが、異国への適応期間を十分に与えて準備万端で起用したい。アンダースローの與座も楽しみな存在。自律神経失調症で離脱した多和田の復帰の見通しが立たない分、チーム全体でカバーすることが求められる。
 
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抑えとセットアップは鉄板。ドラ1・2位ルーキーも出番は多そう