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高校野球

これが“怪物”奥川だ!世界に衝撃を与えた18奪三振にも満足せず「あのホームラン1本が悔やまれる」

スラッガー編集部

2019.09.06

世界デビュー戦で18三振を奪った奥川。それでもなお、課題を口にする向上心の塊だ。 (C)日刊スポーツ/朝日新聞社

世界デビュー戦で18三振を奪った奥川。それでもなお、課題を口にする向上心の塊だ。 (C)日刊スポーツ/朝日新聞社

 今夏の甲子園を沸かせた“怪物”、奥川恭伸(星稜高)が世界デビュー戦で圧巻のピッチングを披露。7回2安打1失点、18奪三振の好投で、U-18日本代表に2次リーグ(スーパーラウンド)初戦の勝ち星をもたらした。

 今回のU-18日本代表では、佐々木朗希(大船渡高)とのWエースとして期待されていた奥川だが、甲子園で決勝まで投げた疲労と体調不良により、1次ラウンドの5試合は登板を回避していた。しかしこの日、急きょ先発が決まると、見事に夏の快投を再現してみせた。

 4回にソロホームランこそ許したものの、相手先発全員から毎回の奪三振ショー。「実戦間隔も空いていて、不安だったがしっかりゲームを作れて良かった」と振り返りつつも、「あのホームラン1本が悔やまれる。次はそういうことが起こらないようにやっていきたい」と、圧巻の内容にもかかわらず反省点を口にした。

 世界に衝撃を与えた奥川の全18奪三振を振り返ると、その内訳は、空振り15個と見逃し3個。球種はストレート4個、スライダー14個となっている。
 奥川はスプリットも投げるが、この日は決め球には使わず。本人も自信を持っているスライダーを軸に三振の山を築き上げた。大会規定で105球以上を投げると、中4日空ける必要があった中、6回を終えて球数は90球。「絶対14球で終わらせようと思った」と、7回は“狙いどおり”13球で相手打者を3人で仕留めた。果たして、まだ隠し持つ宝刀は決勝の舞台で抜かれるのか。注目していきたい。
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