プロ野球

1位は楽天、ソフトバンクは1勝差で2位に…アメリカの野球データ専門サイトが"パ・リーグ"順位を予測システムで算出

SLUGGER編集部

2020.06.18

ロッテのチームリーダーも加えた楽天は、その補強戦略が予測値に如実に反映される結果に。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 アメリカの野球データ専門サイト『FanGraphs』が、19日に開幕する日本プロ野球の順位予想を『ZiPS』というデータ予測システムを用いて行った。『ZiPS』は過去数年の成績を土台としながら、平均への回帰や年齢の変化、成績の内容を加味して予測していくものである。果たして、算出された今年のパ・リーグ順位はいかなるものか?

【『ZiPS』による順位予想】
1位 楽天:69勝54敗2分(勝率.561)
2位 ソフトバンク:68勝55敗2分(勝率.553)
3位 西武:62勝61敗2分(勝率.504)
4位 オリックス:61勝62敗2分(勝率.496)
5位 ロッテ:56勝67敗2分(勝率.455)
6位 日本ハム:53勝70敗2分(勝率.431)

 昨年3位に入った楽天が、2013年以来球団史上2度目のリーグ制覇と予測された。一昨年はリーグ最下位に沈んでいたが、この年9月に就任した石井一久GMはオフに浅村栄斗を獲得。さらに昨オフも同一リーグから主力選手の複数補強に成功した。記事によると、ロッテから加入した"便利屋"の鈴木大地が、出塁率.351/長打率.428と2年連続でまずまずの成績を残すと見られており、また昨年は防御率4.55と振るわなかった涌井秀章も、奪三振率やK/BBなど内容面は良かったことから復活すると算出された。
 
 2位には、過去6年間で日本一が5度の"最強"ソフトバンクが楽天に1勝差で入った。『ZiPS』では2人の打者がカギを握ると見られているようだ。昨オフにヤクルトから2年10億円で加入したバレンティンは7月に36歳を迎え、普通なら衰えが見られるところだが、同記事では「衰えの兆候がほとんどない」と評し、27本塁打、OPS.868と予測。

 そして何より一番大きいのが、昨年は故障で38試合の出場にとどまった柳田悠岐の復帰だ。データによると、彼の離脱によってソフトバンクは昨年100得点ほどの損失があったと算出されており、柳田が稼働できれば打線に穴がなくなる。実際、練習試合では打ちまくっており、『ZiPS』の成績予測の打率.320、出塁率.421、長打率.589も健康ならば十分、クリアできそうだ。
 
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