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プロ野球

【氏原英明の本音で勝負!】世界に恥ずべき“田澤ルール”はすぐにでも撤廃すべき

氏原英明

2020.07.13

メジャー9年間で通算388試合に登板した田澤だが、ルールの壁でNPB球団と契約することはできない。写真:産経新聞社

メジャー9年間で通算388試合に登板した田澤だが、ルールの壁でNPB球団と契約することはできない。写真:産経新聞社

 3月にシンシナティ・レッズを解雇されていた田澤純一が、BCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズへの入団を決めた。コロナ禍のためアメリカで多くの選手がリリースされる中、日米を問わず移籍先を探していた田澤と球団の利害が一致し、契約に至った。

 田澤の獲得を球団に懇願したのが、同じ神奈川県出身で、ロッテで内野手としてプレーした経験もある角晃多監督兼GMだった。

「まだまだ活躍できるという風に思っていました。そういう選手がどこにも所属できない現状は、正直言うともったいない。本人は先のことは分からないと言っていますが、新しいステップアップをフルサポートできたらと」

 角監督が口にした「もったいない」。その想いに同意する。
 
 なぜなら、田澤ほど野球界にとって財産となる人材はそう多くいないからだ。横浜商大高卒業後に入社した社会人のJX-ENEOSでは入団2年目から頭角を表し、ドラフト上位候補として注目を浴びた。2009年、NPB球団とは契約せずにボストン・レッドソックスに入団。セットアップとして活躍し、13年にはワールドシリーズ優勝に大きく貢献した。

 アマチュア時代にトップに君臨し、世界最高峰のメジャーリーグでいくつもの修羅場をくぐり抜けてきた。そんな選手が所属先がない事態を見過ごすわけにいかないという想いは、野球人として当然持つべきだろう。

 レッドソックス時代のチームメイトでもある上原浩治氏は、自身のツイッターに「独立リーグかぁ。それにしても、よく解らん田澤ルール!? 無くせばいいのに」と投稿して話題となったが、これは野球人の総意ではないか。
 

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