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プロ野球

“フォークの神様”杉下、“大魔神”佐々木に“お化けフォーク”の千賀――史上最高のフォークを投げた男たち

SLUGGER編集部

2020.08.21

現役では千賀(右)が最もエゲツないフォークを投げるが、過去にも佐々木(左)をはじめとして素晴らしいフォークの使い手は多い。写真:田中研治、産経新聞社

現役では千賀(右)が最もエゲツないフォークを投げるが、過去にも佐々木(左)をはじめとして素晴らしいフォークの使い手は多い。写真:田中研治、産経新聞社

 変化球は、投手の武器であり、個性でもある。特に卓越したウイニングショットともなれば、その投手の代名詞になることも多い。今回はフォークボールの歴代屈指の使い手たちを厳選して紹介しよう。

▼杉下茂(元中日)
 1950年代、日本で最初にフォークを投げた“フォークボールの神様”。圧倒的な落差のこの球を武器に通算215勝、沢村賞は史上最多タイの3度獲得している。大きな手のひらと長い指で挟んだボールは、全く回転せずに打者の手元でストンと落ちた。あまりの落差に、首位打者5回の“打撃の神様”川上哲治もお手上げで、「夢にまで杉下が出てくる」と言わしめるほどに苦しめた。本人もこの球には絶対の自信を持っていたらしく、「打者が打てない球を投げるのは卑怯だ」と豪語して、1試合につき4~5球しか投げなかったという。

▼村山実(元阪神)
 長嶋茂雄の最大のライバルとして知られる60年代の名投手の代名詞もフォークだった。杉下以上に大きな手でボールを挟み、オーバースロー、スリークォーター、サイドスローと3種類のフォームから投げ分けたという。62年の日米野球でデトロイト・タイガースが来日した際には、メジャーで首位打者を獲得した経験のあるアル・ケーラインやノーム・キャッシュらを擁する打線を相手に、フォークを多投して8回2死までノーヒッターに抑える快投を披露。晩年は血行障害で医者に「フォークを投げるな」と言われたが、70年にはその禁を破り、戦後唯一の防御率0点台(0.98)を記録している。
 
▼村田兆治(元ロッテ)
 それまで平凡な投手だった村田は、76年にフォークを身につけて大変身。リーグ2位の21勝、防御率2.21&202奪三振はトップと大ブレイクした。重心を低く落とす“マサカリ投法”から繰り出されるフォークは捕手も容易には捕れず、通算148暴投は史上最多。その圧倒的な落差は杉下や村山からも大絶賛された。習得した後も3キロの鉄球を挟んでシャドーピッチングに励むなど過酷なトレーニングを続けて指の握力を鍛えた結果、一度指に挟んだボールは大人が引っ張っても抜けないほどになったとか。

▼野茂英雄(元近鉄ほか)
 どちらも一級品のボールとはいえ、野茂にはストレートとフォークの2種類しかなかった。それでもパ・リーグ、そしてメジャーの強打者たちをキリキリ舞いさせたのだからすごい。社会人時代に1年かかって習得したこのボールを、全投球の実に4割と多投するスタイルで、90~94年は毎年2位に50以上の差をつけて奪三振王のタイトルを獲得。海を渡った後もスタイルを変えずにメジャーリーガーから三振を奪いまくり、奪三振王に2度輝いた。MLB通算609本塁打のサミー・ソーサをして「あんな打ちにくいフォークは初めてだ」と言わしめた。
 

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