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プロ野球

“フォークの神様”杉下、“大魔神”佐々木に“お化けフォーク”の千賀――史上最高のフォークを投げた男たち

SLUGGER編集部

2020.08.21

▼佐々木主浩(元横浜ほか)
 プロ野球史上屈指のクローザー“大魔神”は、140キロを超える高速フォーク、回転のないフォーク、シュート回転とスライダー回転でそれぞれ左右に曲がりながら落ちるフォークと4種類を変幻自在に投げ分けた。球種を見破られないため、構えてから投球するまでの間にストレートからフォークの握りに変えるテクニックまで身につけており、まさに攻略は至難の業。セ・リーグの強打者たちは口をそろえて「魔球」と呼び、あの松井秀喜(元巨人ほか)ですら、「予期せぬ落ち方をする」と苦手にしていた。2人の対戦成績は25打数2安打、打率.080。もちろん、本塁打は一本も打たれていない。

▼千賀滉大(ソフトバンク)
 現役最高のフォークの使い手と言えば千賀をおいて他にいない。代名詞の“お化けフォーク”は、打者が「高めに来た」と思ったボールが低めのボールゾーンに落ちるほどの驚異的な落差を誇る。17年のWBCではMLB関係者からも高い評価を集め、昨年は180.1回で227三振を奪って規定投球回到達者では歴代最高の奪三振率11.33をマーク。9月6日のロッテ戦では令和初のノーヒットノーランを達成した。
 
▼その他の使い手
 80年代に3度奪三振王を獲得した大洋(現DeNA)のエース、遠藤一彦のフォークは「狙っていても打てない」と言われ、ウォーレン・クロマティ(元巨人)も「メジャーでも通用する」と絶賛していた。同じく80年代に中日とロッテでセーブ王を計3度獲得した牛島和彦は指が短かったが、人差し指と中指の関節を外して落差の大きいフォークを投げることができた。また、90年代にオリックスのエースとして君臨した野田浩司は、元祖“お化けフォーク”を武器に、95年4月21日のロッテ戦で1試合19奪三振の史上最多記録を樹立している。

構成●SLUGGER編集部

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