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プロ野球

【今週のパ・リーグ展望】2位のロッテは分が悪い西武に勝ち越せるか。3位の楽天も正念場

氏原英明

2020.09.15

週末にソフトバンク3連戦を控える楽天。文字通り「負けられない戦い」が続く。写真:滝川敏之

週末にソフトバンク3連戦を控える楽天。文字通り「負けられない戦い」が続く。写真:滝川敏之

●日本ハム-ソフトバンク(札幌ドーム)
【予告・予想先発】
15日(火)上沢直之-千賀滉大
16日(水)杉浦稔大-二保旭
17日(木)上原健太-東浜巨

 9月4~6日の2位・ロッテとの3連戦でスイープを許したソフトバンクは、首位陥落もあり得た先週、5勝1敗と圧巻の強さを見せた。ここぞという時の勝負強さはさすが。デスパイネの復帰、伏兵・高谷裕亮の活躍など改めて選手層の厚さを印象付けている。

 そんな中で札幌に乗り込んでの3連戦は初戦がキーになる。ソフトバンクは千賀が先発。上沢との投げ合いは注目したい一戦だ。千賀は先週の楽天戦で、8回零封のベストピッチを見せた。一方の上沢は前回登板こそ土がついたが、5試合連続QSを達成するなど、持ち前の安定感の高さを発揮している。

 借金3で4位の日本ハムははっきり言って後がない。2戦目先発が予想される杉浦は7月21日のソフトバンク戦で6回1失点と好投。3戦目は、金子弌大とのショートイニング登板もあり得るだろう。打線は中田翔が好調で、西川遥輝、近藤健介の出塁が高い。渡邊諒、大田泰示も含め、上位打線に限れば12球団でも屈指かもしれない。それだけに、ビヤヌエバや清宮幸太郎など下位の打者の奮起が求められる
 
●西武-ロッテ(メットライフ)
【予告・予想先発】
15日(火)高橋光成-石川歩
16日(水)内海哲也-小島和哉
17日(木)十亀剣-岩下大輝

 2位ロッテは5勝9敗と分が悪い西武との対戦成績を改善しなければならない。首位のソフトバンクが西武をカモにしているだけに、ここで負けていては差が縮まらないからだ。先発ローテーションを再編して初戦に石川歩を立てるのもそのためだろう。

 西武の初戦先発・高橋光は前回の対戦で7回1死までノーヒットに抑えられている。ここでもやられてしまうと苦手意識につながる。打線をどう組んでいくかも注目したい。マーティンを2番に置くラインナップが機能しているが、14日のオリックス戦は、左のアルバースに対して3番に中村奨吾、5番に清田育宏を置いて攻略に成功した。西武戦でも、このようなフレキシブルな起用が見られるかもしれない。

 西武は前節のソフトバンク戦で4カードぶりに負け越し。投打とも戦略の引き出しが底をついて打つ手がないと言った印象だ。このままズルズルと後退していくのか、意地を見せるのか。辻発彦監督も踏ん張りどころだ。
 

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