プロ野球

【2020ドラフト候補ランキング:31~50位】高校球界を代表する右のスラッガーや社会人の速球派右腕がランクイン

西尾典文

2020.09.22

井上は高校通算50本塁打を誇るスラッガー。将来の4番候補を探している球団にはぴったりの素材だ。写真:徳原隆元

 昨年12月に2020年のドラフト候補ランキングをいち早く発表したが、前回1位だった山崎伊織(東海大)がトミー・ジョン手術を受けて社会人入りを表明したこともあり、大きく順位が変動した。今後の注目はやはり高橋宏斗(中京大中京)の動向だ。このままプロ志望届を提出しなければ、また大きく順位が変わる。大学生、社会人はここから公式戦が本格化するだけに、再び浮上してくる選手も多く出てくるだろう。最終版はドラフト直前に発表する。

▼31位:井上朋也[三塁手兼外野手・花咲徳栄高](前回順位:46位)
(いのうえ・ともや/右投右打)
 高校生の長距離砲タイプではナンバーワンの右のスラッガー。甲子園での交流試合では不発に終わったものの、力強いスウィングは明らかにレベルが違った。サードの守備も問題なくこなしており、将来の中軸候補が欲しい球団には魅力的な素材だ。
タイプ診断:#長距離砲

▼32位:大江克哉[投手・NTT西日本](前回順位:ランク外)
(おおえ・かつや/右投右打/塔南高→花園大)
 社会人の先発タイプでは屈指の実力を誇る右腕。ストレートは140キロ台中盤がアベレージだが、球持ちが長いため打者は差し込まれることが多い。力みなくコーナーに投げ分ける制球力も高く、プロでも先発として期待できるだろう。
タイプ診断:#先発タイプ #制球力
 
▼33位:山野太一[投手・東北福祉大](前回順位:31位)
(やまの・たいち/左投左打/高川学園高)
 高校時代からセンスの光るサウスポー。大学でも早くから主戦として活躍しており、リーグ戦では圧倒的な成績を残している。少し調子の波があり、昨年秋の明治神宮大会では早々に降板しただけに、最後のシーズンでは圧巻のピッチングに期待したい。
タイプ診断:#安定感

▼34位:根本悠楓[投手・苫小牧中央高](前回順位:ランク外)
(ねもと・ゆうが/左投左打)
 中学軟式では全国大会決勝で完全試合を達成。多くの誘いを受けたが地元の高校に進み、着実に力をつけてきた。常時140キロを超えるストレートをコーナーに投げ分ける投球は安定感抜群。この夏も31回連続無失点と見事な投球を見せた。
タイプ診断:#制球力 #ミスター0

▼35位:森井絃斗[投手・セガサミー](前回順位:12位)
(もりい・げんと/右投右打/板野高)
 高卒3年目の社会人投手では馬力ナンバーワンの迫力を誇る本格派右腕。スピードの割に空振りが奪えず、スタミナ面にも課題は残るが球威はかなり魅力だ。都市対抗予選でどこまでの投球を見せられるかで評価が大きく変わるだろう。
タイプ診断:#剛腕