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プロ野球

実績十分の元大物メジャーリーガーに咲かなかったブレイク候補…今季最も期待を裏切った7人の男たち

SLUGGER編集部

2020.12.13

鳴り物入りでソフトバンクに移ったバレンティンだが、初のパ・リーグに戸惑ったか、信じられない不振に陥った。写真:産経新聞社

鳴り物入りでソフトバンクに移ったバレンティンだが、初のパ・リーグに戸惑ったか、信じられない不振に陥った。写真:産経新聞社

 毎年のことではあるが、今季も意外な不振に苦しんだ選手がいた。飛躍が期待されながら結果が出なかった選手もいた。思わぬ形で期待を裏切ってしまった者たちを、来季のリベンジを期待しつつ紹介しよう。

▼バレンティン(ソフトバンク)
 ヤクルトでの9年間で通算288本塁打を積み上げてきた大砲だが、2年総額10億円で加入した新天地1年目は散々な出来だった。開幕4番を務め、7月2日の日本ハム戦では2本塁打5打点と大暴れしたもののその後は快音が消え、結局60試合で打率.168、9本塁打。得点圏打率はたった.102で、4番としての仕事を果たせず、確実に到達すると思われていた日本通算300本塁打にも届かなかった。9月には、ヤクルト時代の写真とともに「金で幸せは買えない」とインスタグラムに投稿してさまざまな勘繰りを呼んだことも。

▼ジョーンズ(オリックス)
 MLBでオールスター5度、通算282本塁打の実績を引っ提げて来日。キャンプ地にはスーパースターを一目見ようと1万2000人以上の観客が詰めかけるなど大きな話題を呼んだが、来日1年目ははっきり言って期待外れだった。87試合で打率.258、12本塁打、OPS.749に終わった打撃もさることながら、それ以上に残念だったのは守備。明らかにオーバーウェイト気味で動きも鈍く、3度のゴールドグラブに輝き、2017年のWBCで本塁打キャッチを披露した当時の面影はほとんどなかった。契約2年目の来季こそ本領発揮に期待したい。
 
▼山崎康晃(DeNA)
2018年から2年連続セーブ王に輝き、侍ジャパンの守護神も務める日本球界屈指のクローザーが意外な不振に苦しんだ。ストレートも伝家の宝刀ツーシームも威力に欠け、防御率は自己ワーストの5.68。開幕1ヵ月で抑えの座を奪われてからも一軍には残ったが成績は好転せず、10月上旬からは1ヵ月以上にわたって二軍生活も味わった。プロ1年目からフル回転を続けてきた勤続疲労もあったはず。明るい性格でベイスターズのみならず、プロ野球界全体の親善大使としての顔も持つだけに、復活を待ち詫びるファンは多い。

▼森友哉(西武)
 捕手ではパ・リーグ史上2人目の首位打者を獲得し、MVPにも輝いた昨季から一転、自己ワーストの打率.251と不振に苦しんだ。本塁打もわずか9本、OPSは.959→.705と一気に250ポイント以上も急降下。正捕手にして選手会長ということからチームの不振にも人一倍心を痛め、8月27日の日本ハム戦では自らが途出場した直後に逆転を許し、サヨナラ勝ちを収めたにもかかわらず悔し涙を見せたこともあった。西武では、2年連続本塁打王の山川穂高が右足首の故障もあって同じく不振に陥り、看板の“山賊打線”が機能しなかった。
 

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