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プロ野球

【2020主力選手通信簿|ソフトバンク】さすがは‟最強軍団”!投手三冠の千賀、MVPの柳田を筆頭に、最高評価は実に9人

出野哲也

2020.12.27

昨季は故障で38試合の出場に終わったが、今季は不動の主砲としてチームを引っ張った柳田。信じられない当たりを連発してファンを驚愕させた。写真:塚本凛平

昨季は故障で38試合の出場に終わったが、今季は不動の主砲としてチームを引っ張った柳田。信じられない当たりを連発してファンを驚愕させた。写真:塚本凛平

 全12球団の主力選手の2020年シーズンを5段階の通信簿形式で振り返っていく。評価は各選手のこれまでの実績や期待値も踏まえて査定した。

※評価:よくできました(A)、まずまずです(B)、可もなく不可もなく(C)、がんばりましょう(D)、ガッカリです(E)

【投手】
★投のMVP★
●千賀滉大
[試合]18 [勝敗]11-6 [防御率]2.16
[投球回]121.0 [奪三振]149
評価:よくできました(A)
右腕の故障で出遅れるも、7月7日の復帰戦では161キロを計時するなど圧巻の投球。序盤戦は打ち込まれる試合もあったが、最終5試合は39イニングで自責点0と敵なし。ギリギリ規定投球回にも到達し、防御率・勝利・奪三振の三冠に輝いた。

●東浜巨
[試合]19 [勝敗]9-2 [防御率]2.34
[投球回]119.0 [奪三振]102
評価:よくできました(A)
自身初の開幕投手に抜擢。規定投球回には1イニング足りなかったが、防御率2.34と好投した。10月10日に、勝率わずか1厘差のロッテとの首位攻防戦を8回1失点で制し、3年ぶりのリーグ優勝の原動力となった。

●石川柊太
[試合]18 [勝敗]11-3 [防御率]2.42
[投球回]111.2 [奪三振]103
評価:よくできました(A)
ダルビッシュ有(カブス)からスラッターを習って復活。7月1日の日本ハム戦で実に650日ぶりの勝ち星を挙げると、そこから5連勝。8月1日の西武戦では13三振を奪う1安打完封を演じた。規定投球回未満ながらも、勝利数と勝率はリーグトップだった。

●和田毅
[試合]16 [勝敗]8-1 [防御率]2.94
[投球回]85.2 [奪三振]75
評価:まずますです(B)
39歳の年齢もあってか、100球以上投げたのは2試合だけと長いイニングは投げられず。とはいえ16先発で自責点4以上はたった1試合と安定感は抜群で、チームがリーグ優勝を決めた試合でも勝利投手になった。

●ムーア
[試合]13 [勝敗]6-3 [防御率]2.65
[投球回]78.0 [奪三振]89
評価:まずますです(B)
4億近い年俸で加入したメジャー通算54勝右腕。左ふくらはぎを痛めて夏場に2ヵ月も戦列離脱したが、復帰後の11試合は防御率2.38と好投。ライナーを素手でつかむなどガッツも見せた。日本シリーズ第3戦は7回無安打の快投を見せ、優秀選手賞に選ばれた。

●笠谷俊介
[試合]20 [勝敗]4-4 [防御率]2.84
[投球回]57.0 [奪三振]67
評価:よくできました(A)
ムーアの故障を受けて急遽プロ初先発となった7月8日は2回7失点と打ち込まれたが、だがショートスターターとして11試合に先発。最終3先発は計16回で3失点と好投した。10月13日のオリックス戦では、5回1安打無失点の好投で山本由伸にも投げ勝った。
 
●二保旭
[試合]12 [勝敗]4-5  [防御率]4.92 
[投球回]56.2 [奪三振]28
評価:可も不なく不可もなく(C)
6月21日の今季初登板は、まさかの初球危険球で即退場。投球回は12年目にして自己最多だったが、防御率は5点近く、12先発でQSは5回だけと内容的にはいまひとつだった。

●森唯斗
[試合]52 [勝敗]1-1 [セーブ] 32
[防御率]2.28 [投球回]51.1 [奪三振]40
評価:まずまずです(B)
8月20日に通算100ホールド、10月11日には100セーブにも到達し、史上6人目の100ホールド&セーブを達成。1セーブ足りずタイトルは逃したが、守護神の名に恥じない働きだった。

●高橋礼
[試合]52 [勝敗]4-2 [ホールド] 23
[防御率]2.65 [投球回]51.0 [奪三振]29
評価:まずますです(B)
昨年はオール先発で12勝を挙げて新人王となったが、今季はキャンプ中に左太もも裏を痛めた影響でリリーフ起用に。チーム最多の52試合に投げて、23ホールドはリーグ3位。右打者は被打率.202に封じた。

●モイネロ
[試合]50 [勝敗]2-3 [ホールド] 38
[防御率]1.69 [投球回]48.0 [奪三振]77
評価:よくできました(A)
球速が158キロまで上昇し、奪三振率14.44、被打率.164、被本塁打は浅村栄斗(楽天)に打たれた1本のみと、とにかく驚異的な数字が並ぶ。リーグ最多の38ホールドを挙げて最優秀中継ぎ投手に輝き、MVPに推す声もあった。

●泉圭輔
[試合]40 [勝敗]0-1 [ホールド] 8
[防御率]2.08 [投球回]34.2 [奪三振]28
評価:まずますです(B)
最速153kmの速球+ツーシームで中継ぎとして開花、40試合に登板して被本塁打は1本のみ。日本ハム、オリックスの2球団に対しては、計14イニングに投げて1点も取られなかった。

●嘉弥真新也
[試合]50 [勝敗]3-1 [ホールド] 18
[防御率]2.10 [投球回]30.0 [奪三振]33
評価:よくできました(A)
4年連続の50試合以上&防御率2点台をクリア。来るとわかっていても対応できないスライダーで打者を翻弄し、左打者に対しては被打率.153を記録した。K/BB3.30はモイネロや森以上の数字だった。
 

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