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プロ野球

【2020主力選手通信簿|DeNA】野手は首位打者・佐野がMVP。故障者続出の投手陣を救ったのは…?

SLUGGER編集部

2020.12.28

昨季は代打が主な役割だった佐野が、何と今季は首位打者を獲得。これほどのサクセスストーリーがあるだろうか。写真:徳原隆元

昨季は代打が主な役割だった佐野が、何と今季は首位打者を獲得。これほどのサクセスストーリーがあるだろうか。写真:徳原隆元

 全12球団の主力選手の2020年シーズンを5段階の通信簿形式で振り返っていく。評価は各選手のこれまでの実績や期待値も踏まえて査定した。
※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=ガッカリです

【投手】
★投のMVP★
●大貫晋一
[試合]19 [勝敗]10-6 [防御率]2.53
[投球回]113.2 [奪三振]81
評価:よくできました(A)
奥行きを意識したチェンジアップをレパートリーに取り入れて覚醒。中3日で登板した7月14日の中日戦を8回1失点で今季初勝利を挙げると、9月5日広島戦では1失点でプロ初完投を達成した。得点圏での被打率.130と粘り強さも◎。

●井納翔一
[試合]17 [勝敗]6-7 [防御率]3.94
[投球回]89.0[奪三振]69
評価:可もなく不可もなく(C)
9月以降は1勝4敗、防御率5.65と息切れしたとはいえ、ほぼ一年間ローテーションを守り切った点は評価できる。オフに国内FA権を行使して巨人への移籍を決めた。

●平良拳太郎
[試合]14 [勝敗]4-6 [防御率]2.27
[投球回]83.1[奪三振]65
評価:まずまずです(B)
開幕から圧倒的な安定感を発揮し、一時は防御率リーグ1位を記録するなど順風満帆だった。しかし、8月16日のヤクルト戦で3.2回6失点炎上すると、背中の張りで2ヵ月間の離脱。彼の不在がチームとして最後まで響いた。

●濵口遥大
[試合]16 [勝敗]6-5 [防御率]4.60
[投球回]78.1[奪三振]67
評価:がんばりましょう(D)
今季は課題の故障癖が顔を出さず、開幕からローテーションを守ったものの、10月3日の中日戦で自己ワーストの8失点を喫して登録抹消。奪三振率が昨季の9.29→7.70と急落したのは今後へ向けても不安材料。

●上茶谷大河
[試合]11 [勝敗]2-3 [防御率]4.12
[投球回]59.0[奪三振]50
評価:がんばりましょう(D)
シーズン終了後の契約更改で「怪我しない身体作り」を目標にしたように、今季は右ヒジ炎症で開幕出遅れ、10月にも右手違和感で離脱した。それでも、9月23日の阪神戦で9回10奪三振完封勝利を挙げるなど、次代のエースたる片鱗は見せた。

●エスコバー
[試合]56 [勝敗]3-2[ホールド]17
[防御率]2.33[投球回]54.0 [奪三振]58
評価:よくできました(A)
リーグ最多74登板した昨季に続き、今季も2位の56登板と「困ったらエスコバー」の起用に応えたのはさすが。7月4日のヤクルト戦ではいとこのアルシデス・エスコバーと対戦して右飛に仕留めた。

●今永昇太
[試合]9 [勝敗]5-3 [防御率]3.23
[投球回]53.0[奪三振]63
評価:がんばりましょう(D)
最初の7先発でQS失敗は1回だけと、安定した投球を見せていたが、8月に左肩を痛めて最後まで復帰できず。10月にもクリーニング手術を受け、年俸も3600万円ダウンの1億円へ減俸。
 
●パットン
[試合]57 [勝敗]3-2[ホールド]19
[防御率]4.92[投球回]53.0 [奪三振]65
評価:がんばりましょう(D)
9月3日の巨人戦でオープナー起用されるも、1.1回9失点(自責7)と大炎上。それを除けば防御率3.83と悪くない数字に収めたが、かつてのような信頼感はなかった。8月27日の広島戦ではヒーロー賞で冷蔵庫をもらって話題に。

●三嶋一輝
[試合]48 [勝敗]3-1[セーブ]18
[防御率]2.45[投球回]47.2 [奪三振]46
評価:よくできました(A)
山崎に代わって7月下旬からクローザーを任されると、失敗1回だけで18セーブを稼ぐ見事な活躍。自粛期間中にフォークを加えたのが奏功し、年俸も9年目で1億円の大台に乗った。

●坂本裕哉
[試合]10 [勝敗]4-1 [防御率]5.67
[投球回]46.0[奪三振]29
評価:可もなく不可もなく(C)
デビュー戦となった6月25日の中日戦で、6回1安打無失点で初勝利。しかしこの日の6回に右足を捻挫して2ヵ月の離脱。復帰後は初登板で3本塁打7失点を浴びるなど苦しい投球が続いた。

●国吉佑樹
[試合]42 [勝敗]3-4[ホールド]10
[防御率]3.13[投球回]46.0 [奪三振]51
評価:まずまずです(B)
2年連続でセットアップとしてフル稼働。ただ、最大のハイライトは打撃で、8月13日の阪神戦では7年ぶりのヒットが決勝打となり、オフの査定にも「しっかり入ってました」


●石田健大
[試合]50 [勝敗]1-4[ホールド]25
[防御率]2.53[投球回]42.2 [奪三振]46
評価:よくできました(A)
開幕直前に中継ぎ起用が決まりながらも、自己最多50試合に登板してリーグ3位タイの25ホールド。開幕2戦目からは21試合連続で自責点0と圧巻の投球だった。

●山﨑康晃
[試合]40 [勝敗]0-3 [セーブ]6
[防御率]3.32[投球回]38.0 [奪三振]31
評価:ガッカリです(E)
今季の球界で最も意外な不振に苦しんだ選手の一人。メジャー挑戦をにおわせて3年連続のセーブ王を目指したが、開幕から不安定な投球に終始して抑えを剥奪。10月にはプロ入り初の二軍落ちも経験した。

●伊勢大夢
[試合]33 [勝敗]3-1 [防御率]1.80
[投球回]35.0[奪三振]39
評価:よくできました(A)
主にビハインドや点差のついた場面での登板が多かったとはいえ、プロ1年目で33登板して防御率1点台はお見事。来季はパットンに代わるセットアップとしても期待される。
 

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