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ツインズ×ヤンキース、300発打線の空中戦対決を制するのはどっちだ!?【MLB地区シリーズ展望】

スラッガー編集部

2019.10.04

MLB史上最多の307本塁打をぶち込んだツインズ打線の中心はクルーズ。大舞台にも強く、今シリーズでもキーマンになる。(C)Getty Images

 明日からアメリカン・リーグの地区シリーズ(現地10月4日/日本時間5日)が始まる。東地区1位のヤンキースと中地区1位のツインズは、いずれも超強力打線が看板。3つの注目ポイントでシリーズを展望していこう。

●300発打線対決はツインズ有利?
 何と言っても最大の注目は、文字通り歴史的な破壊力を誇る両軍のパワー合戦だ。ツインズ、ヤンキースとも、昨年までどのチームも達成したことがなかったシーズン300本塁打を突破。ホームラン全盛時代を迎えている今のMLBを象徴する2チームの対決となった。

 MLB歴代新記録の307本塁打を量産したツインズは20発以上の選手が実に8人(!)。特に左投手に強く(OPS.872はMLBベスト)、ヤンキースの第1戦先発ジェームズ・パクストン、リリーフのザック・ブリットン、アロルディス・チャップマンを攻略できるか注目だ。
 一方、ヤンキースは主砲コンビのジャンカルロ・スタントンとアーロン・ジャッジが故障で長期欠場しながらも、若きスーパースター候補のグレイバー・トーレスが38ホーマーとブレイクするなどして、ツインズに1本差の306本塁打を量産。半分以上は敵地で放っていて、一発が出やすいヤンキー・スタジアムに頼っているわけではない。

 打線はほぼ互角。では、投手陣はどうかと調べると、興味深いデータが出てきた。ツインズの被本塁打数がツインズがMLBで5番目に少ない198本だったのに対し、ヤンキースは24位の248本と50本も差があるのだ。300発打線対決は、投手の視点から見ても面白いかもしれない。