野球殿堂博物館が14日、2021度の野球殿堂入り表彰者を発表した。
今回は、社会人野球の日本楽器やトヨタ自動車で監督を歴任し、1988年のソウル五輪では日本代表監督も務めた川島勝司氏と、日米の野球史に関する多数の著書を持つノンフィクション・ライターの佐山和夫氏の2人が、特別表彰委員会によって殿堂入り。表彰式の日程は後日発表される。
その一方で、引退から5年以上が経過し、かつ20年以内の元選手を表彰するプレーヤー部門と、引退後6か月以上の監督・コーチ・審判、および引退後21年が経過したプレーヤー部門の元有資格者を表彰するエキスパート部門は該当者なし。プレーヤー部門が該当者なしは、98年以来23年ぶりのことだった。
得票の内訳をみると、もっとも得票率が高かったのは歴代2位の通算286セーブを挙げた高津臣吾氏(現ヤクルト監督)で、殿堂入りに必要な投票率75%(269票)にわずか10票足りず落選。次いで通算219勝の山本昌氏(元中日)が244票、通算2017安打のアレックス・ラミレス氏(元ヤクルトほか)が233票を集めた。
高津氏や山本氏をはじめ、票を得た中には名球会入りの基準である通算2000安打・200勝・250セーブのいずれかを満たした選手が13人含まれていたが、得票率50%以上は4人だけ。通算464本塁打のタフィ・ローズ氏(元近鉄ほか)も、得票率わずか17.0%に留まった。
エキスパート部門で最も票を得たのは、85~86年にセ・リーグ三冠王に輝いた"史上最強助っ人"ランディ・バース氏(元阪神)で、得票率75%(101票)まであと6票だった。バース氏は毎年徐々に得票率を伸ばしており、来年こそはヴィクトル・スタルヒン氏と与那嶺要氏(ともに元巨人ほか)に次いで史上3人目の、外国出身殿堂入り表彰者になれるかもしれない。
構成●SLUGGER編集部
今回は、社会人野球の日本楽器やトヨタ自動車で監督を歴任し、1988年のソウル五輪では日本代表監督も務めた川島勝司氏と、日米の野球史に関する多数の著書を持つノンフィクション・ライターの佐山和夫氏の2人が、特別表彰委員会によって殿堂入り。表彰式の日程は後日発表される。
その一方で、引退から5年以上が経過し、かつ20年以内の元選手を表彰するプレーヤー部門と、引退後6か月以上の監督・コーチ・審判、および引退後21年が経過したプレーヤー部門の元有資格者を表彰するエキスパート部門は該当者なし。プレーヤー部門が該当者なしは、98年以来23年ぶりのことだった。
得票の内訳をみると、もっとも得票率が高かったのは歴代2位の通算286セーブを挙げた高津臣吾氏(現ヤクルト監督)で、殿堂入りに必要な投票率75%(269票)にわずか10票足りず落選。次いで通算219勝の山本昌氏(元中日)が244票、通算2017安打のアレックス・ラミレス氏(元ヤクルトほか)が233票を集めた。
高津氏や山本氏をはじめ、票を得た中には名球会入りの基準である通算2000安打・200勝・250セーブのいずれかを満たした選手が13人含まれていたが、得票率50%以上は4人だけ。通算464本塁打のタフィ・ローズ氏(元近鉄ほか)も、得票率わずか17.0%に留まった。
エキスパート部門で最も票を得たのは、85~86年にセ・リーグ三冠王に輝いた"史上最強助っ人"ランディ・バース氏(元阪神)で、得票率75%(101票)まであと6票だった。バース氏は毎年徐々に得票率を伸ばしており、来年こそはヴィクトル・スタルヒン氏と与那嶺要氏(ともに元巨人ほか)に次いで史上3人目の、外国出身殿堂入り表彰者になれるかもしれない。
構成●SLUGGER編集部