プロ野球

【オリ熱コラム2021】「中嶋監督に質問して吹っ切れた」強気の投球で恩返しを誓う澤田圭祐

どら増田

2021.02.17

大阪桐蔭では藤浪晋太郎(阪神)や森友哉(西武)と甲子園連覇を経験した澤田。強気の投球と明るい性格が持ち味だ。写真:産経新聞社

 2月1日に始まったオリックスの春季キャンプも後半に入り、舞洲で調整していたC組のメンバーも宮崎に合流した。中でも注目されるのは、今シーズン7回または8回の男として期待が高まる澤田圭佑だ。

 2018年に47試合に登板した実績もある澤田だが、昨季は9月に右肘内側側副靭帯の炎症で離脱。トミー・ジョン手術は回避したものの、慎重に回復に努めてきた。中嶋聡新監督はそんな澤田を気遣い、キャンプのメンバー振り分けの際に「調整は任せるから、しっかり舞洲で調整してから宮崎に来い」と澤田に説明したという。

「僕の性格まで分かった上で考えてくださってるので、ありがたいですし、絶対に裏切れないですよね」。そう話した澤田はこう続けた。「実は去年、調子が上がったのも、中嶋監督に10分くらい野球の質問をしてからなんですよ」。
 
 二軍調整期間中、ナゴヤ球場での試合が中止になり、投手陣が練習していたところに中嶋監督(当時は二軍監督)が訪れたことがあった。この時、澤田は高めのストレートの使い方について、中嶋監督に質問をぶつけたのだという。

「どんどん使っていいって言ったくれたので、思いっきり勝負できるようになりました! ただ、変化球とか勝負どころは浮かないように注意することも伝えてもらったので、一軍でもがいてたことが一気に解放された感じになったんですよね。一軍だと基本的に低めでっていうことがチームで徹底されるので、自分だけ高めに投げにくい環境でもあったんです。それを中嶋監督に『使っていい』と言われたことで、吹っ切れました」

 澤田といえば昨年、シェイプアップした姿も話題になった。

「112キロから90キロまで落としました。今は95キロありますが(笑)。体重が減ったのはランニングの量を増やしたんですよ。これまではチームのメニューしかやってなかったんですけど、自分の体は走ってナンボだと思ったので、時間を見つけてはランニングをするようになりました。今年は92~93キロくらいでキープしようかなと思ってます」