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プロ野球

田中将大、復帰後初実戦は収穫づくしの第1歩。3ラン浴びるも「今日感じたことがたくさんあった」<SLUGGER>

岩国誠

2021.02.21

日本ハム戦で復帰後初の実戦登板を果たした田中。3ランを被弾するも「収穫しかない」と前を向く。写真:岩国誠

日本ハム戦で復帰後初の実戦登板を果たした田中。3ランを被弾するも「収穫しかない」と前を向く。写真:岩国誠

 楽天・田中将大が20日、日本ハムとの練習試合で、復帰後初の実戦登板を果たした。4番・中田に3ランを浴びるなど、2回3安打3失点という内容だったが、ストレートは最速148キロ計測。また一つ、開幕へ向けて、歩みを進めた。

 気温20度。ここ数日とは打って変わって、金武町ベースボールスタジアムは沖縄らしい強い日差しが照りつけた。12時10分を過ぎた頃、田中はグラウンドでアップを始め、軽い運動と肩まわりのストレッチを終えると、外野のライト付近で、約10分間のキャッチボールを行なってブルペンへ。立ち投げを終えると、ブルペン捕手を右打席、左打席に変え、球種とコースを指示しながら計30球。過去7年のMLB時代と変わらないというルーティーンで試合前の準備を終えた。

 シートノック後のグラウンド整備が終わると、いよいよ試合開始。田中がマウンドに立った。

 初回、先頭打者・松本剛への初球はストレートだったが、外角低めに外れてボール。投球時に踏み出した左足が少し滑ったように見え、田中も足元を気にしていた。その後、追い込んでからの6球目。外角低めのスライダーで見逃し三振を奪う。いいコースに見えたが、田中は首を捻った。
 
 つづく2番・中島卓、3番・西川に連打を許し、一死一、二塁。4番・中田にはカウント2ボール2ストライクからのスライダーが、真ん中に行ってしまい、左翼スタンドへ運ばれた。

 5番・太田にも、ヒット許したものの後続を断つと、続く2回は3人で抑え、2回39球。被安打43失点という内容で、日本復帰初実戦を終えた。

「ちょっとばらつきが多いです。ボールを制球できていないというところはあったので。もちろん投球フォームの部分が一番ですけど、今日感じたこともたくさんあったので、またそれをブルペンでしっかり消化していければと思います」

 ボールの制球。特に重要なポイントとして登板前に挙げていた課題だった。しかし、この日はMLBとは違った日本の柔らかいマウンドに足を取られるシーンが幾度か見られ、思いのままとはいかない様子だった。実際、田中が投球後に足元を見た回数は、2イニング39球中、実に10回。制球に全く影響がなかったとは考えにくい。そのことについて、小山伸一郎ピッチングコーチが感想を明かした。
 

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